男女共同参画計画は平成12年に制定されましたので、はや13年の年月が過ぎましたが、男女平等や女性の社会参加はまだまだ達成されていません。
少子化に伴う労働力不足が言われています。海外から安い労働力を招き入れて、外国人にストレスを与えトラブルになるケースも新聞で取り上げられています。
もっと女性の力、労働力を生かすことこそが、日本や伊丹の元気につながると考えています。
しかし、特に伊丹市では女性は家に男性は外にという、固定観念を持っている人が平均より多く、女性がその持てる力を発揮し、社会で活躍することに高いハードルがあります。個々の家庭のことは、どうしようもありませんが、市としてバックアップできることは、たくさんあると思います。
私は次のことを提案します。
1.保育所を利用しやすくする、待機児童の解消
a 保育所の数を増やすことがまず第一番です。
高給取りとバッシングを受けている公務員給与ですから、公立公営で財政的に無理があるなら、公設民営、または民間の保育所を誘致します。
b 0-2歳乳児の保育所を充実し、3-5歳の幼児さんは公立幼稚園の預かりでも対応。
保育所は、0-2歳の乳児さんと3-5歳の幼児さんに分かれますが、待機が多いのが0-2歳の乳児さん。公立の保育所は乳児専門にし、3-5歳の幼児さんは公立幼稚園の3歳児保育と預かり保育で大きく解消されると思います。公立の3歳児保育と預かり保育は公立幼稚園と私立幼稚園の棲み分けということで、これまで全く取り組まれていません。市民ニーズを考えて、私立幼稚園の立場を尊重しながら進めていくべきと考えます。
c 一時預かり保育の実施
短時間労働や急な用事などで短時間子ども預けたい時に公立の一時預かりがあれば安心です。ファミリーサポートセンターという素晴らしい制度もありますが、個人宅での保育が中心です。短時間だからこそ安心して子どもを預けることのできる、公立の一時預かり保育の実施に取り組みます。
d 保育料の見直し
伊丹市の保育料は全国的にも高いのです。働きに出ても保育料でお給料が飛んで行ってしまうとなれば、モチベーションも下がります。保育料の見直しを訴えていきます。
2 児童クラブの入所年齢を引き上げる
1年生から3年生が対象です。子どもが4年生になった夏休みに、仕事を辞める人がいらっしゃいます。これを「4年生の壁」といいます。4年生になったら一人でお留守番ができるかもしれませんが、長期の休みに朝から晩まで一人でお留守番は、ちょっと厳しい。それを苦にする親御さんは、4年生の夏休みでお仕事を辞めてしまわれるのです。希望があれば、たとえば兄弟姉妹が児童クラブにはいっていれば、4年生以上でも入れるとか、長期休みは特別クラスを設けて、6年生まで受け入れるよう、改善していくように、考えていきたいと思います。
3 高齢者介護サービスの充実を図る
国の方針で特別養護老人ホームの新設が認められなくなりました。それでも、保育所と同じように待機者がたくさんいらっしゃいます。介護のために仕事を辞めなくて済むように、在宅介護の充実に取り組みます。この項目は高齢者の元気づくりとも関連していますので、別に詳しく述べます。
4 女性を積極的に雇用す企業に支援を
女性を雇用すると女性特有の事柄があります。妊娠すると産前産後休暇を取らないといけないとか、こどもが生まれても、病気だ、学校行事だとお休みを取ることが多くなります。大手なら、有り余る社員でフォローすることができますが、中小企業だとそうこともままなりません。女性はそういう制度の整っている大企業を目指すか、企業が優秀な女性を採用したいならそういう制度を整備するしかないですね。でも、整備できない中小企業には、何とか女性の雇用が続けられるような支援策を用意していかなければなりません。
女性の高学歴化が進み、男性と同じように優秀な女性が増えているのに、社会や企業がそれに適応できていません。女性のパワーを活用した企業が成長していくように、自治体も日本もそこに気づいてほしいと思います。
女性の多くもそれを望んでいるはずです。
次回は「市民の目線に立って議会を改革」
です。