(内閣府男女共同参画局のHPから)
先週の水曜日に、ジェンダー・ギャップ指数の2022年版が発表されました。
日本は、116位、昨年が120位ですから、ギャップが解消された?
いえいえ。
指数で見れば、2020年→2021年→2022年の変化は、
0.652→0.656→0.650(1に近いほどギャップが小さい)
となっており、経済分野で新型コロナの影響があったのではないか、と考えらえます。
ギャップが大きいのが、政治参画分野ですね。
先週投開票が行われた参議院選挙では、
立候補者に占める女性の割合は、やっと3割を越えましたが、
今回の当選者に占める女性の割合は、35人で約28%。
参議院全体では、249人中63人で約25%となります。
衆議院では、465人中45人で9.7%です。
前回の衆議院の当選割合を見てみると、
女性186人立候補、当選45人、当選率約25%
男性865人立候補、当選420人、当選率約49%
という結果でした。
「政治分野における男女共同参画の推進」では、
候補者数をできるだけ男女均等になるよう、
各党が努力をする、と言うような内容が盛り込まれました。
男性現職議員を抱える与党が、受け入れることができないでいる。
その結果がGGIの116位という事です。
与党に限らず、私の所属する会派でも、
クオーター制の話をすると
「優秀な男性が立候補できなくなる、当選できなくなる」
と真顔で語る若手議員がいます。
その彼は、
「男女同数が投票して男性が多く選ばれていることは、
女性の多くが男性を支持しているということでしょ。
男性が議員や首長で不具合があるのか?」ともおっしゃる。
はたまた、
「僕食べる人、妻作る人」という事も平気でおっしゃる。
今の若い人はそんな考えなのかなあ?
そんな議員と同じ会派を組んでいるのは、
ちょっとでも考えを変えて欲しいから。
結果として男女差が生まれているところには、
その差を生み出す原因があるということ。
その原因を解消しなければ、GGIは変わらないでしょう。
男性も女性も同じ教育を受けているのだから、
能力は同じはず。
それを生かす社会になっていない、という事でしょう?
政治参画分野、経済参画分野でこれほどの男女差があることをよし、とするなら、
男女平等の教育に意味が無い、と言っているようなものではないですか?
今の社会情勢、家庭環境では、
人一倍頑張れる女性しか活躍できません。
それは国家や社会や経済にとって損失であることに
早く気づいて欲しいです。
参考までに、「女性の政治参画マップ 2021」をご覧ください。
兵庫県は女性市長が多い県なんです。
尼崎市:稲村さん、宝塚市:山崎さん、芦屋市:伊藤さん、
地図は2021年版なので、播磨町の前清水町長をカウントしてますが。