紙保険証を廃止して、マイナンバーカード保険証に切り替えることで、
日本国中で混乱が広がっています。
伊丹市内のマイナンバーカード状況について、
6月議会での答弁内容を記しておきます。
市内の取得状況は?(2023年5月末時点)
発行枚数は148,690枚、交付率は全国平均を上回る73.25%
ただ、亡くなられた方、市外に転出された方もいるので、
現在市内で有効なカード枚数は、139,988枚、
伊丹市民のカード保有率は、69.35%。
カード保有率
1位 75~79歳 78.88%
2位 80~84歳 78.47%
3位 65~69歳 76.73%
下位は
100歳以上 28.57%
95~99歳 41.78%
0~4歳 49.46%
90~94歳 56.86%
保険証として登録している割合は、
市で把握できる国民健康保険の被保険者では、約44.5%
後期高齢医療保険の被保険者では 約41.6%
市内の病院でカード保険証を使用できる医療機関は
すでに利用できる 72.5%
システム申し込み率 94.1%
うち、マイナカードを保険証として利用している人の割合
全体としては把握できていないが、市民病院での利用率は、
令和5年4月の外来患者中、約1.3%
保険者である伊丹市は、
マイナンバーカードを取得できない人たちも含め、
「国の方向性を見ながら、被保険者が不利益とならないよう」
努める、と答弁しました。
そもそも、マイナンバーカードを保険証として利用する目的は、
受けた医療行為や投薬の過去データが分かれば、
被保険者の治療の利益につながるから、としています。
私もマイナンバーカードを保険証として登録していますが、
病院や薬局でマイナンバーカードを示さなくても、
マイナポータルで、かかった医療費は見ることができます。
結局のところ、保険証を廃止するぞ!と言えば、
みんな取得するだろう、という安易な思い付きではないでしょうか?
医療行為にしても投薬にしても、
瞬時にマイナポータルに反映されるわけではありません。
同じ日に数件の病院を回って薬をもらったとしたら、
お薬手帳にキチンと記載されているほうが、
重複投薬も防げます。
取得が自由であるマイナンバーカードを保険証にすることは、
保険者が義務である「保険証を被保険者に届ける」ことと、
相反しています。
国でも、紙保険証の廃止を延期すると議論が始まりましたが、
紙保険証の廃止は無理でしょう。
紙保険証の廃止に、私は反対です。