今日の、都市企業常任委員協議会で、昨年8月から9月にかけて行われた、
男女共同参画に関する市民意識調査の結果が報告されました。
この内容は、現在策定中の(仮称)「第2期伊丹市男女共同参画計画」の基礎資料とされます。
アンケート結果から、伊丹市の意外な素顔が見えてきました。
①「男は仕事、女は家事・育児」という考え方に賛成ですか?
賛成+どちらかと言えば賛成の割合は、55.8%で、全国調査に比べると、11.2ポイント高い
男性は、60%、女性でも50.8%の回答者が賛成
②男女の地位は社会的に平等ですか?
教育の面 男性が特に優遇+どちらかと言えば優遇の割合は9.4%
女性が特に優遇+どちらかと言えば優遇の割合は3.6%
平等と思う人が70.4%で、全国調査に比べて3.4ポイント高い
雇用や賃金の面 男性が特に優遇+どちらかといえば優遇の割合は77.9%で
全国調査に比べて23.5ポイント高い
③女性が仕事を持つことについて、どう考えていますか?
ずっと持ち続ける 2位 28.2% (1位全国44.8%)
子どもができたらやめて、おおきくなったらまた働く 1位 43.2% (2位全国31.5%)
「男は仕事、女は家事育児」という性別役割分業意識を持つ人が全国平均より多い
家庭生活や地域活動や教育現場では、男女平等だと考える人が多い
女性の仕事(キャリア形成)より、育児を優先すると考える人が多い
でも、仕事の面では男女の不平等を感じている人が多い
ざっくりですが、こんな印象を受けました。
回答者の6割弱が女性、6割強が既婚者、4割強が60歳以上、4割強が無職
という属性を考えると、政策を必要としている層の声にはなっていないような気がします。
そもそも、男女共同参画意識調査を人権と一緒に行うことに、私は反対です。
男女共同参画課題のなかには、DV、セクハラのような人権課題が多くあるのは確かです。
しかし、男女共同参画は、経済課題であり、労働課題であり、子育て課題であり、
介護課題であり、生活課題であり、教育課題であり。まだまだあります。
この認識の違いが政策の取り組み不足につながっているのだと思います。
これは、一重にトップの考え方によるのだと思います。
男女共同参画局は、内閣府の中にあります。
伊丹市でも、かつては男女共同参画課、という部署がありましたが、
現市長の就任後に無くなり、同和・人権室の1つの机となりました。
「男女共同参画」と言う名前が、伊丹市役所の組織の中にはないのです。
現在、行動計画の策定中。
委員の皆さんには、この調査結果をしっかりと読んでいただいて、
伊丹市の課題を見つけていただきたいです。