自転車と歩行者の事故が急増しているからと、兵庫県では自転車を買ったら自転車保険に入るように義務づける条例案が来年提出されるそうです。
この自転車保険、自転車に乗っていて事故で相手を怪我させてしまった時に相手に払う賠償金を保証するもので、現在のところ加入者は兵庫県下で24%程度だとか。
相手に賠償金を支払う保険としては、賠償責任保険というものがあります。私は、自動車保険の特約で個人賠償責任保険特約を付けています。年間の保険料は300~500円程度だったと思います。その保険で家族全員の賠償責任をカバーしてくれます。
自動車保険では、自転車保険特約というものもありますが、これは自分が自転車に乗っていて怪我をしたり死亡したりしたときに保険金が出るもので、入院給付金や死亡給付金があります。保険会社の説明に依りますと、自転車に乗っていた時の事故で、相手に対するものは「個人賠償責任保険」で、自分に対するものは「自転車保険」でカバーすればいい、ということです。
この個人賠償責任保険(特約)は、自動車保険のほかに傷害保険やコープ共済でも特約として付けることができます。ただ、県民共済にこの特約はありません。
義務付けるとしていますが、私は自動車保険に入っていますから、家族が傷害保険に入っていますから、という人には義務づける必要がありません。そこのところをどう判別するのか?また、保険料が年間1500円~2000円としていますが、ほかの保険に入っているからと県の自転車保険に加入する人が少なくなれば、保証額が低くなったり、保険料が高くなったりすることも考えられます。
県が新たな保険を考えるより、自転車事故によって多額の賠償責任が生じることを知ってもらい、より歩行者に気を配った自転車運転を心掛けるようによびかける。現在入っている保険の特約で個人賠償責任保険を付けるように検討をよびかける。または、県民共済に個人賠償保険特約を広げる。まずはそこから始めればいいように思います。