9月議会で「大阪空港との共生都市宣言を求める請願書」が採択されたのは、10月4日でした。その日、新聞では「撤廃から180度方向転換」と報じました。周辺の市からは、騒音や振動(大きなものではなく、空気が震えるような不快な感じがずっと続いている)は、人間の許容範囲を超えている、伊丹市は自分のところだけ経済的に発展すればいいのか、という声も聞かれました。まだまだ環境改善の余地はありますし、他国の空港(羽田空港や成田空港もそうですが)の立地を考えれば、内陸空港の危険性は誰もが認識しているものです。東京から飛行機で帰ってくるとき、眼下に広がる住宅街に、ちょっと不安な気持ちになります。
しかし、宣言を求める署名は2万筆を超え、請願も採択されたということは、市民の声であると、重く受け止めています。今後は、市民が中心になった「宣言検討会」を設置して時間をかけて取り組むのがいいだろう、と考えていました。ところが、昨日、伊丹市の空港担当から「宣言の素案ができました。11月1日からホームページなどで公表し、パブリックコメントを受け付けます」と連絡を受け、びっくりしています。採択が10月4日なのに、もう宣言案ができているなんて。すべての市の業務がこんなであったら、市民は大満足することでしょう。まるで、最初から宣言案を準備していたかのようです。市と市民の気持ちがぴったり一致した、というのはこういうことを言うのでしょう。
今も我慢を強いられている地域のかたがたの立場にも立って、宣言素案にコメントを入れたいと思います。このブログをご覧になっているあなたも、是非チェックしてください。伊丹市のURLは、http://www.city.itami.hyogo.jp/です。右の新着情報のところに掲載されるはずです。