国会の動きがあわただしくなってきました。先日の補欠選挙で自民党が2議席を増やし、その勢いで数々の悪法を、十分な時間もかけずに採決してしまいたいのでしょう。もっとも彼らからみれば、憲法改悪、教育基本法改悪反対も、共謀罪法や国民投票法も数の上からいけば、圧倒的に自公が強い国会で、負けるわけがないのだから、好きにできるはずなのですが。
改正教育基本法の採決がどうやら11月上旬になりそうで、国会周辺は反対をしている教職員組合や他の労働組合や憲法を守る活動をしている人たちが、国会を取り囲み、ハンストをしたり、抗議アピールをしたりしています。私の友人も3日前から国会に出かけて行っています。でも、その様子は全くニュースになるどころか、わざと無視しているとしか思えないような、マスコミの無関心ぶりです。報道統制がしかれているような印象さえ受けます。
憲法と違って、あまり教育基本法改悪反対は目立っていません。読んだことのある人も少ないでしょう。教育基本法は教育の憲法とされ、戦前の教育が政治に支配され、天皇の国を守るための、滅私奉公精神を子どもたちに植え付け、戦争に突入していた反省からできました。政治の介入を遠ざけ、男女共学の精神や、等しく教育を受ける権利などが定められています。それを、能力にあった教育(できる子だけがいい教育を受けることが妥当とする)や、教育の目的に愛国心を育成を掲げたり、教育の独立性を否定するような内容に変えようとしているのです。
毎日,新聞やテレビをにぎわす「いじめ」の報道ですが、それとて、現在の教育の荒廃をことさら印象付けるために、わざとしつこく、繰り返し報道してるように思われます。今の教育が悪いからいじめが起きる、だから教育基本法を変えなければならない、と思いこませるために。
改悪阻止には、一人ひとりの行動が不可欠です。教育基本法に関する特別委員会の委員に、審議ストップのメールやファックスを送ったり、反対の輪を広げたり、国会に行ったり、いろいろできることがあります。秒読み段階に入っている教育基本法改悪を止めることができるのは、私たちです。将来の子どもたちが、親たちが、泣かなくてすむように、今が頑張りどきです。
教育基本法改悪に反対するサイトを紹介します。一緒にがんばってください。 http://www.kyokiren.net/