レジ袋の有料化からほぼ1か月が経ちました。
マイバックやエコバックを使っていらっしゃる方が多くなりました。
男性の使用率は女性に比べて低いとか。
中には、プラバックを大量買いして、数枚をカバンに入れている人もいます。
私の場合、買い物に行くぞ!と思って出かけるときは、しっかりと持っていくのですが、
思いついてお店に入った時は、持っていないこともあり、
持っていなことに気づいたら、買い物をやめることもあります。
上の環境省の図のように、有料となるのは持ち手のついたプラ製の買い物袋。
買った(売った)商品を入れる場合、となっています。
紙袋は有料化しなくてもいいのですが、
紙袋さえも有料化している店舗がほとんどではないでしょうか。
そもそも、レジ袋の無償配布はお客様へのサービスが始まり。
店の名前やロゴの入ったものは、持って歩いてもらうことで、
お店の宣伝効果も期待できるというものだったはず。
プラゴミを減らす効果のみを期待するのなら、
紙袋に変更して無償配布することだってできるはず。
お店は、お客へのサービスを切り捨てたという気がします。
買い物袋を客に提供しなければ、その分の経費が浮きます。
レジ袋有料化で浮いた経費が品物の値段に還元されていなければ、
(ほとんどの店舗でされていませんが)なおのこと。
食品の買い物では、レジ袋をもらわなくても平気ですが、
衣類(特に下着を買ったときなどは)を裸のまま渡されると、
衣類用の買い物袋を持っていたとしても、いやな気分になります。
薄紙に包んでくれるとか、せめて持ち手のない薄いポリ袋に入れてくれるとか、
してもらいたいと思ってしまいます。
そもそもその衣類が配送されるときに入ってきたビニール袋があるはず。
それを外して陳列したのなら、客に渡すときにそれに再び入れればいいだけ。
レジ袋は、プラ包装資材の約0.3%を占めているにすぎません。
レジ袋の有料化は、プラごみを減らさなければ、というアピールにはなります。
でも、消費者サイドのレジ袋の削減では、プラごみ削減効果は微々たるもの。
環境省では、マイバックやマイボトルを使え、再生素材や植物由来素材のものを選べ、
と消費者にばかり負担を強いていますが、
流通や販売におけるプラスチック製包装材などの使用制限を、
植物由来素材、再生素材の利用促進を
生産者、販売者にもっと厳しくすべきでしょう。
それが価格に跳ね返って、値段が高くなるのなら、
これまで包装にお金を払っていた、ということに消費者が気づき、
いっそうプラ包装材の削減が進むのでは、ないでしょうか。