3月3日から始まった休校が、5月31日まで延長されると、
学校に行けない期間が3か月にもなります。
友達とも遊べない、自由に出歩くこともできない。
運動不足になり、ストレスも溜まっていくことが心配です。
何よりも家庭では十分な学習ができないことが、問題でしょう。
意識の高い家庭、経済的に余裕のある家庭では、
学習塾を利用したり、オンライン学習を利用したりされている、と聞きます。
保護者が働きに出ている家庭も多いでしょうから、
日中こどもだけで過ごすことになりますと、
時間の管理、学習時間の確保もできているかどうか。
休校の対応策として、伊丹市では
「みんなの学習くらぶ」というネットでプリントを配布する学習があります。
それぞれの児童生徒にIDとパスワードが割り当てられていますが、
1年生に入学した時にもらったきりで、無くした、忘れた、という子もいます。
タブレットなどで書き込んで利用できるわけではなく、
プリントアウトして紙に書き込むスタイルなので、
自宅にプリンターが無い家庭では使いづらい、とも聞きます。
インターネット回線が無い、パソコンが無い家庭もあります。
動画配信をしても、利用できる環境にある子がどれくらいいるのでしょうか。
無い家庭には、学校のタブレットやルーターを貸し出す、というようなことも言われていますが、
延長期間の開始には間に合いそうもありません。
やっと学校に行ける、と思っていたこどもたちはさぞかし不安なことでしょう。
こどもたちの不安を少しでも和らげるために、
・延長期間のはじまり(5月7日)に、全児童生徒に担任から電話を入れる
・期間中は少なくとも1週間に2回程度は電話を入れる
・「みんなの学習くらぶ」のIDとパスを全員に知らせる
・登校する人数を少なくして、登校の機会を作り、学習の仕方を教える
(もちろん、感染を心配する家庭には登校を強要しない)
ということを最低限やっていただきたいと思います。
また、9月を新学期の始まりに変更するべき、という話も出ていますが、
こどもたちにとってみれば、8月いっぱい学校に行けないのか、
とさらに不安になるのではないでしょうか。
このままだと、学習の時間が十分に取れなくなる、というのも理解できます。
議論すべき時に来ているのかもしれませんが、
今、子どもたちの直面してる課題を解決する方が先決ではないか、
いたずらにこどもたちの不安を煽るような話題は慎むべき、と考えます。