連休の中日に参加した講演会。
この講演会は住宅メーカー主催の資産運用のお話ですので、
本来のターゲットでないのが、申し訳ありませんでしたが。
自然災害や天候不順で野菜への被害が報じられるたびに、
人工光や自動散水機などを利用したハウス栽培のが効率がいいのになあ、
などと素人考えで思っておりました。
「農業」とは「土」をそのまま使って栽培を行うということが、
農地法に定められています。
ビニルハウスやガラス温室は、土を使っているところも多いのですが、
施設導入には多額の初期投資がかかることがネックで、
これまで通りの農業が代々と続いてきたのではないか、と思われます。
最近でこそ、数値を根拠とする農業も増えてきていますが、
「カン」に頼った小規模な農家さんが多いのは変わりがありません。
野菜工場は、これまでは「工業施設」の扱いであったのが
(農地に立てるとなると、農地を廃止する必要があった)、
昨年11月の「改正農業基盤強化促進法」の施行により、
「農産物を生産するのであれば、農転せずとも農地の上に
建物の軒高6m以内、棟高8メートル以内の建物であれば」
底面がコンクリートで壁面が透過性素材以外の構造物も
建てられるようになったそうです。
世界的な食糧不足時代の到来が予想されるのに、
日本の食料自給率は熱量ベースでは38%(2017年)という低さ。
すべての食料が野菜工場で生産できるわけではありませんが、
1つの解決策になるのではないか、と期待したいと思っています。