今回の伊丹市長選挙で、候補者4人すべてが中学校給食の実施を公約にあげていらっしゃいます。私も議員在職中に、何度となく質問をし、市民の皆さんと署名活動をして要望をあげてきたことが、やっと日の目をみるのかと思うと、うれしく思います。
当時、中学校給食を求める署名はおよそ2万筆を集めました。その当時頑張ってくださった皆さんのお子さんたちはもう大きくなられて、中学校給食を食べることができなくたったことは残念ですが、次の世代の皆さんが給食を通じて、心身ともに豊かに育たれることは、素晴らしいことです。
でも、ちょっと気になることがあります。
中学校給食の必要性を訴えた当時の市議会での市教育委員会サイドの見解は、
平成3年の伊丹市中学校給食問題検討委員会で検討した結果、
1.単に給食導入という立場のみでなく、全市的な他の行政施策との整合性の問題
2.生徒に必要な食に対する自己管理能力の育成の必要性
3.家庭で担うべき食についての指導力の低下の問題
から、現状では実施すべきでない、としています。(平成16年)
また、平成20年には、
1.毎日弁当を持参する生徒が98.1%
2.弁当は家庭教育や親子の絆に大きな役割がある
3.給食導入には多大の財政負担があり、他の施策との整合性を考える必要がある
4.弁当を持ってこない生徒にはバランスの取れた弁当を販売している
5.平成17年に中学校給食を求める請願が不採択になった
から、中学校給食の導入は考えていない、としています。
教育委員会では、上のような理由で反対していましたが、
教育委員会の「教育的効果」に対抗する「愛情給食論」を
新市長にはぜひ展開して欲しいと思います。
今回、ようやく実現に近づいた中学校給食。
集票のための公約ではなく、絶対に実現する、
と断言してくれる候補者を応援したいです。