9月17日は、天気予報が外れて格好の作業日よりとなりましたが、残暑の日差しの強さには閉口しました。
場所はいつもヒメボタルの観察を行う、猪名川ワンド、誘導灯のすぐ近くです。朝のラッシュ時間だったためか頭上を飛行機がどんどんと通り過ぎていきます。騒音が少なくなったと言われますが5分ごとの轟音には、やはり生活が脅かされているんだと感じました。
さて、アレチウリとは、こんな植物です。
キュウリのようなツル性の植物で、北アメリカが原産地で日本へは輸入大豆に混じって侵入されたと考えられています。日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれていて、特定外来種に指定されています。つまり、繁殖力が非常に強くて、日本の固有種を根こそぎ追いやって、撲滅させてしまう恐れがある植物ということです。
特定外来種ですので、抜き取り作業するには国土交通省猪名川河川事務所に連絡することが必要で、今回も連絡を入れてあります。抜き取ったものはその場に捨ておいてもいいのですが、種ができたものは回収を依頼しなければなりません。
およそ1時間の間に10袋を超えるアレチウリを抜き取りました。
アレチウリには細かな長い棘があるので、手袋はゴム引きか皮製を使わないと手が痛くてたまりません。長袖服を着て行ったのに、棘が生地を貫通して草カブレのお土産をいただき、現在皮膚科に通院中です
痒くて痒くて
猪名川の外来種(特定ではありません)には、ほかに
オオブタクサ(開花前)、花粉症の原因にもなります。
写真はありませんが、
黄色い小ひまわりのような花をつけるキクイモ(食糧になります)
セイタカアワダチソウ(これも花粉症の原因になります)
が群生しているのが見られました。
猪名川には、約300種類の植物が育ていますが、そのうち35%が外来種で外来植物率は全国ワースト2位だそうです。国でも県でも生物多様性戦略をつくって呼びかけてはいますが、残念ながら行動が全く伴っていません。長野県では1年に1回全県下でアレチウリ駆除の日を設けて、抜き取りをおこなっているそうですう。
山も海もない伊丹市にある貴重な自然として、みんなで猪名川(武庫川も)に親しみ、守り育てていくような活動ができれば、と思いました。
(今回参加した猪名川ヒメボタルのメンバーです。)
木陰でひと休み、ふ~暑かった。