今日は、市議会人権研修として「伊丹市男女共同参画市民オンブード」さんの報告を聞く機会がありました。
(報告会で配布されたダイジェスト版です。市内施設に置いてありますよ。)
伊丹市男女共同参画市民オンブードは全国で唯一の制度で、市の行う事業や施策が、国の男女共同参画基本法に基づいて策定された「伊丹市行動計画」通りに実施されているか、を市民目線でチェックするものです。今年も3名のオンブードさんが、2カ月にわたって、市役所の各部署でヒアリングを行い、100ページにもわたる報告書を作成され、市長をはじめとした本部会議にも報告を行いました。その報告を議会に対しても行ってもらったものです。
市議会人権研修は、毎年いろいろな人権課題を取り上げますが、男女共同参画は私の覚えている限り(8年間)では、初めてです。昨年末から日程を調整していたにも関わらず、たぶん「男女共同参画」がお好きでないからなのでしょうか、最大会派からは5名もの欠席者を出していました。せっかくの機会だったのに、残念でした。
さて、その報告会の中で、「なんでやねん!」的な反応もあり、男性にとっては男女共同参画は納得できないテーマなんだなあ、と改めて感じました。もっとも、日本の男女共同参画社会が世界でどれくらいの順位にいるか(GEMと言います、たとえば、国会議員の女性比率や女性経営者の数などを指標に使います)では、低い日本がヘン!で、男性の責任だろう的なメッセージと受け取れかねないところもあり、伝え方に少し工夫が必要だった、とは思いました。
昨年改訂された、第3次男女共同参画基本計画では、格差、貧困、労働力不足、経済沈滞などなどの解消には、十分に活かされていない女性の能力を最大限活かすことが必要だと書いています。また、男性の長時間労働や家庭生活への不参加は、男性にとっても不幸な状況であり、男性のためにも男女共同参画な社会を目指していこう、と謳っています。
男女の性差にかかわらず、機会が制限されたり、結果が不平等だったりは、まだまだあります。女性だからと遠慮したり甘えたりしないことも大事だと思いますが、社会全体が一人ひとりの能力や個性をきちんと評価すること、片方の性に過分な負担のある状況を改善していこう、と考えることが大切だと思います。
この日の夜、商工会議所の女性会の会議の後、駅前で「伊丹市の政治のチラシです」と1枚のチラシをいただきました。立候補予定者のみなさんも、頑張っています。私も頑張ります!