9月議会真っ最中であります。今日は、補正予算等の表決がありました。今議会の議案で私が注目していたのは、公設卸売市場に建設中の農産品直売所の議案です。この建設については、今年度の予算で、市場の施設として建設する予算を認めました。
卸売市場とは生産者から集めた生産品を小売業者に売るための場所、卸売と仲卸とその関連店舗だけが事業を許されている場所です。そこに、JAが農産品と関連商品の直売所を作ることが法律的にOKなのか?ということをまず問題にしました。本会議、委員会で担当に尋ねると、卸売という流通システムが現状に合わなくなったのだから、市場を継続するために必要な施設なら許可される、という回答でした。
次に問題としたのは、ここの使用料相当額を市が免除するということでした。JAに安定的な経営をしていただくために、直売所の経営が黒字になるまでは、市がその使用料を全額負担する、というのです。そして、その使用料には市が約1億円を投じて建設した直売所の費用は含まないのです。市場の他の関連店舗は土地代と建物代として1平方メートル当たり1500円~1900円を毎月支払っているのにです。そのお店の方たちは納得するでしょうか?
市民に公平であるべき行政がこんなダブルスタンダードでいいはずはない、と反対しましたが、反対は私と林議員の2人だけで、議案は可決されました。
直売所のそもそもの目的である、都市農業の振興は必要だと思います。しかし、そのツールが年商5億円規模のAコープのようなものを市が税金を投入して建設するということになるのでしょうか?そこがうまくいけばいくほど、市内の小売店舗を圧迫することにもなります。
オープンは11月23日です。伊丹産の野菜がたくさん出荷されると思いますので、是非、買いに行ってください。