宝塚市議会の3月議会で、市民から出された『日本軍「慰安婦」問題に対して、政府に誠実な対応を求める請願」が趣旨採択され、最終日の本会議で意見書が、1名を除く全員一致で可決されました。その報告集会に行ってきました。(写真は宝塚市議の大島さんです。)
請願を提出された市民団体の方は、長く在日朝鮮・韓国人の方々と関わってこられ、その中でハルモニたちから直接当時の様子を聞き、日本人としてやるべきことだ、行動を起こされたそうです。
宝塚市では、市政50周年の記念事業に正式に招待された神戸朝鮮高級学校の生徒に、素晴らしい踊りを披露してくれたにもかかわらず、「早よ国に帰れ、朝鮮人がおるだけで目障りだ」など市民が発言し、とても大きな問題になりました。そのことを劇にし、差別問題を呼びかける活動もされています。
そのような素地があるかもしれませんが、宝塚市議会の勇気あるかつ人間的な行動に本当に感激しました。私も証言集会に参加しましたが、勇気をもって「恥ずかしい」過去を語る姿に、痛々しさを感じました。生きている時間もあとわずか、彼女たちが生きている間に人間としての尊厳を復活させるために、今やらなければならないことだ、と思っています。
意見書を可決した宝塚市議会や個人の議員に、「売国奴、恥をしれ!」「お前らも朝鮮人か」「意見書を撤回しろ」という強い抗議の意見や、「勇気ある行動です」「日本が本当の戦後を迎えるには、真実を認めなければならない」という激励の意見が多数届いているそうです。
60年前のことが、わからないはずはありません。アメリカ、カナダ、ヨーロッパで、日本が第2時世界大戦の中で行ってきた、強制的軍事売春というべき「慰安婦」制度に対して、無かったとする日本の姿勢を正し、被害者に国としての謝罪と賠償を求める動議や決議が挙げられています。内政干渉だと言う人もいますが、被害者の証言、資料などから否定できないのですから、誠実な態度をとるべきだと私も思います。
伊丹市議会でも宝塚市議会と同様のことがすぐにできるかといえば、難しいといわざるを得ませんが、女性の尊厳を守るためにも、平和な未来を気づくためにも、精一杯取り組んでいきたいと考えています。