伊丹市の議員定数について、定数減に向けての動きが確実になりました。本日の代表者会で、議会改革検討委員会からの提言があり、定員減は大勢であり、30人、28人、26人と意見が分かれているので、減員賛成の議員で定数を決め、議員提出議案(議会の総意ではなく)として、9月議会に追加議案として出す、という予定です。
たまたま、財政再建団体として新聞で名を馳せた夕張市の記事があり、行政の赤字隠蔽を議会として見抜けなかったことの責任を取って、市議会議員の定数を14名から11名に減らした、という記事がありました。
では、伊丹市で議員定数を減らす理由は?という問いには、「財政がこんなだから」「市民にも規範を示したい」という答えが返ってきました。なのに、提言の付託事項として「議員が常勤化しているので、今後検討されている特別職(市長・助役・議員など)の報酬等審議会で、特別な配慮を願いたい、というものを出そうとしています。
現在のところ、28名に減する案に賛成する議員が過半数のため、議会一致を望ましいとする方からは、どうせ反対したって、28名定数に落ち着くんだから、賛成しておけば、とアドバイスを受けました。しかし、先の夕張市の市議会のように行政に対するチェック機能が劣っているか、といえばそれなりにがんばっていると私は思っています。議員を減らしたからといって、議会のチェックが厳しくなるとは思えません。だから、減が大勢であっても、私は賛成はできません。
議会改革は何を目的としてしているのか。議員定数の減は何を目的としているのか、それがはっきりしません。財政的な理由であるなら、あえて報酬について配慮して欲しいという必要はありません。議会改革は、それぞれの議員が今本当に果たさなければならないことは何なのか。地元の公園をきれいにすることなのか、自分の住む地域の人をを市営住宅にいれることなのか。そうではなく、議会の役割を最大限生かし、市民の皆さんの税金がちゃんと必要なところに使われているかをチェックすることです。議会の、議員の役割を真摯に果たすことが、議会改革、いいえ、議会の活性化(あたりまえのことですが)であると思います。