円安が止まりません。
1ドル144円はいつぶりだったでしょう。
1980年から2022年までの為替レートの平均値のグラフを作ってみました。
年間での上下はありましょうが、
年平均として最後に144円を付けたのは、1990年です。
32年ぶりの円安と言うわけです。
黄色いエリアは、安倍政権の期間です。
2011年は震災の年です。
急激な円高にG7が協調介入を実施し、
ひとまず落ち着いたところから、
第2次安倍政権の金融緩和策がスタートしたというわけです。
円安に誘導し、トヨタを始めとする輸出企業が潤いました。
この時、円安で輸入品が軒並み値上げする、と言う報道があったかな?
この円高、最近10年では平均110円といったところでしたので、
約30%も円が安くなってしまいました。
それも1か月の間にです。
輸出入企業は、為替予約をして、
為替変動リスクをそれなりに回避するようにしているので、
今日144円になったから、明日から輸入品が3割も高くなる、
という事はあり得ません。
それを、円安になったから今日から値上げ、というのなら、
便乗値上げと考えられます。
食料品の多くは輸入に頼っているので、今後大きな影響が考えられます。
コロナ禍で物流が止まった時に、
食糧自給率を上げなければ、と誰しも考えたのに、
国は全く対策に手を付けませんでした。
たくさんのお金を払ってでも、輸入品が入ってくればいいですが、
どこも売ってくれないこともあり得るかもしれません。
国はもっともっと農業支援に力を入れ、
食糧自給率を高める政策をすぐにでも打ち出すべきです。