昨日、今日は議会運営委員会の管外視察。
1日目は、早稲田大学マニフェスト研究所、2日目は町田市議会。
ともにテーマは議会改革です。
早稲田大学マニフェスト研究所では、
1人の議員の活動ではなく、議会全体の取り組みこそが意味があり、
市民に対しても、行政に対してもアピール力があるのだ、と指摘されました。
残念ながら、議員は一人一人が選挙で選ばれてきますから、
次の選挙を考えると、「議会全体で取り組みました」ではなく、
「私がやりました」と言わなければならないし、そういう人が目立ちます。
それなら、端から議会改革の取り組みは意味がないと言わざるを得ません。
(町田市議会の議員ポスト。事務局の外にあり、市民が自由に投函できます。)
私が委員長を務める議会改革特別委員会では、
現在は、議員倫理条例の策定、議会基本条例の検証に取り組んでいます。
この2つのテーマ以外に、開かれた議会のために何が必要か、
という検討も行っていますが、さまざまの意見があり、
1つにまとまることがほぼないために、何も取り組めていない状況です。
例えば、町田市議会で行っていることで、伊丹市議会がやっていないこと、
・議会として予算編成時に具体的な政策提案をし、予算要求をする
・行政に対して、取り組む予定の事業の説明を事前に求める。
・議会と市民団体の懇談会を行う
(町田市議会は常任委員会が団体との懇談会を定期的に開催しています、
団体からの要望で緊急性のあるものは、懇談会後常任委員会を開催して
すぐに行政に対する要望書にまとめ、委員会として提出します。
このスピード感が優れていると思いました。)
・請願提出者の意見表明の場の確保(請願を市民自らがプレゼンする)
・市民との意見交換会
・高校生議会
などなど。
議会は代表民主制ですから、私たち議員が市民の代表なのですが、
自分に投票してくれた人だけの代表ではありません。
広く市民の意見を聞き、行政に対して「市民の声」を伝えること、
行政に対して、「議会として」の力を発揮すること、
これこそが、市民福祉の向上に繋がるのだと、確信しています。
議会改革特別委員会の任期もあと約半年ですが、
議会全体での取り組みが1つでも多く進むよう、
委員会メンバー一丸となって、頑張らなければなりません。