先週の金曜日のことのなりますが、市議会議員研修として
湯浅誠氏をお迎えして、「こどもの貧困」についてお話を伺いました。
伊丹市議会では、政策研修と人権研修を年に各1回ずつ行っておりますが、
市民の皆さんにも公開しており、この日も数名でしたがご参加いただきました。
こども食堂が日本全国で広まっています。
こども7人に1人が貧困状態にあると言われています。
伊丹市でも各小学校に1つずつこども食堂を作りたい、と考えています。
しかし、地域でなかなか取り組みが進まない背景に、
そもそもうちの近所に貧困の子どもがいるのだろうか、
いや、見たところそんな家庭の人はいないよなあ、と
感じている人が多いからなのではないでしょうか。
私も食堂を運営していて、「食事に困っている子が来る?」
「本当に子どもの貧困の助けになっているの?」
「安いから来てるだけなんじゃない」とよく聞かれます。
湯浅さんは、
貧困は見えなくなっている、自分は貧困だと思っていない人が多い、
そういういわゆる「黄色信号」の人たちの居場所がある方がいい。
誰から見ても貧困と見える「赤信号」の人たちは、行政が対応する。
子どもだけでなくても、誰が来てもいい。
「みんな食堂」「誰でも食堂」が、新たに地域を繋いでいくことになるかも、
とお話されました。
そうなんです。
行こうかな、と思う人が来てくれればいい、と思います。
スタッフでいつも、そう話しています。
毎月来てくれる親子さんがいます。
たった月に1回の食堂が大きな役割を果たすとは思いませんが、
その方が、月に1回の食堂を楽しみにしてくれるのなら、
ご飯を作ってお迎えする私たちも嬉しいんです。