(来賓挨拶の鈴木三重県知事)
三重県議会主催の第8回全国自治体議会改革シンポジウムが、
三重県四日市市で開催されましたので、参加してきました。
テーマは、「議会基本条例が開く議会の未来」。
北は北海道から、南は九州まで、500人近い参加者があり、
議会改革への関心の高さが感じられました。
(9割がた男性ですね、女性議員の比率の低さが顕著に表れていました)
基調講演は、金井利之東大教授による、「議会基本条例の意義と限界」でした。
議会基本条例は、ゴールではなくスタートであり、理念だけなら条例化の意味は無い。
条例を制定するということは、実施を約束するということ。
それは、市民に対してと当局に対してと両方。
議員は、市民の代表というけれど、市民の平均的レベルだったり
一部の団体の代弁者ではいけない。
オリンピック選手が日本の代表、と言う時の「代表」に近い。
市民の声を聞きながらも、その要望が適切であるかどうか判断する力が必要。
ポピュリズムが台頭しつつある今、首長にストップをかけられるのは議会。
議員が何をしているかをしっかりと示しつつ、当局に意見を言い続けることが重要。
そのような内容でした。
パネルディスカッションでは、湯布市議、会津若松市議、三重県議と
先ほどの金井氏の4名が、新井同志社大学教授のコーディネートで、
それぞれの議会改革の取り組みと課題をお話されました。
伊丹市議会でも、議会基本条例を制定したものの、
内容の実施には及び腰の感があり、じれったい思いをしています。
施行から2年が経ちます。
取り組みの検証を行うよう、提案してまいります。