九州は、今日は春の嵐に見舞われて、雨風がひどかったようです。
2次災害が起こらないか、とても心配でした。
もうこれ以上の苦難を与えないでください。
避難者のみなさん、どうか、体調を崩されませんように。
今回は、伊丹市の災害備蓄品について書きます。
避難所となっていた学校の校庭に、パイプ椅子で「SOS 水がありません」と
メッセージが送られていた映像をご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
水は、人間が生きていくのに絶対必要なものです。
伊丹市では、ペットボトルの水の備蓄はありません。
びっくりなさらないでください。
その代わりに、飲料水兼用耐震性貯水槽というものを市内に3基設けています。
場所は、伊丹病院、伊丹小学校、神津小学校の地下です。
どのようなものかというと、下の図のようなものです。
(伊丹市上下水道局のホームページより)
普通の時は、水道管の一部として機能していますが、
災害時には仕切り弁が閉じられて、水がたまったままになる仕組みです。
(保守点検もきちんと行われています)
この貯水槽には、100立方メートルの水が蓄えられます。
2ℓのペットボトル5万本になります。
緊急の際には、地上の給水栓に蛇口を取付け、水が出るようにします。
必要な場所には、給水車で運びますし、
備蓄している大小ポリタンクなどに入れて、必要な人に配ります。
病院の貯水槽の水は、病院で必要になるでしょうから、
2つの給水槽の水を被災者が使うことになるでしょう。
1基で、約1万人が3日間必要とする水をまかなうことができます。
しかし、今回の熊本地震のように、余震が長引いて復旧作業が進まない場合もありますから、
やはり、自宅にペットボトルのお水を買っておき、1年が過ぎたら飲んでしまって、
新しいものに取り換える、という準備はしておいた方がよさそうです。
また、家屋が倒壊してしまって、せっかくの備蓄水が取り出せないこともありますので、
置き場所にも工夫が必要かもしれません。