先日乗った阪急電車の運転士さんが、女性でした。
1年近く電車通勤をしていますが、女性の運転士さんは初めてでした。そう、思っていたら、翌日乗ったJRは、運転士さんも車掌さんも女性でした。そのことをブログに書いたら、名古屋の名鉄でも女性の運転士さんだった、とコメントをいただきました。
これまで男性ばかりだった職場に、女性の姿が見られるようになったことは、とても喜ばしいことだと思います。女性の職業選択の範囲が広がっていることを実感します。
例えば、大型長距離トラックの運転者さんや、生コンの運転手もよく見かけます。建築現場でも女性の現場監督さんを見かけることもあります。
安倍政権は、女性の活用を進めていこうとしています。これまでは、「配偶者控除」「配偶者特別控除」などの専業主婦優遇策を設け、女性は働く夫を家庭でフォローするような政策でした。それが、女性の活用に方向転換したことには、労働力の不足があります。人口減少時代を迎え、働けるものは誰でも働いてもらおう、となったのですね。
今、第一線で活躍している女性たちは、男性職場で「男性なみに働き、家事も育児も介護も」と頑張ってこられた方がたくさんいらっしゃいます。「さあ、女性も働いて」といわれても、保育所は足りません。子どもがやっと小学校に上がっても、学童保育は3年生まで。4年生以上は夏休みは一日中家でお留守番をしなければならない状態にあります。また、家事負担は依然女性の肩に重くのしかかり、さらには、男女の賃金格差は大きく、女性の就労の非正規率は6割で不安定なままです。これらを何とかしてくれなければ、本当の意味での女性の社会参加は進みません。
少子化の原因が、女性の社会参加と高学歴といわれたり、都議会のヤジのように「自分が結婚すれば?産めないのか?」という社会の根底にある「意識」も変えていかなければならないでしょう。
一方で、男性の働き方、男性に求められる「理想像」も変えていくことで、、男女が共に担う社会に近づくのだろうと思っています。
今度こそ、政策によって作られる男女共生社会ではなく、本当の意味での男女共生社会が実現されることを願っています。そのために、女性もどんどんと行動を起こし、発言をしていってほしいですし、私もしていきたいと思っています。