6月議会は、新人議員の議会デビューとなる記念すべき議会です。伊丹市議会の新人議員さんたちもそれぞれに、気合いを入れて質問を行われたようです。
自分自身の哲学を述べる人、自分自身の経験から伊丹の実態に迫る人、議員になるまでの活動の中で思っていたこと、などなど、個性が表れて非常に興味深く傍聴することができました。
何人かの議員さんは、「本会議は原稿の読みあいで緊張感にかける」などと選挙中に訴えておられました。今回の議会ではどうだったのでしょうか。
確かに、質問原稿を事前に市側に渡して質問の主旨を伝え、答弁をあらかじめもらう、というやり方は茶番劇にみえます。一方で、当局の正式な答弁を引き出す場と考えれば、それも仕方がないことと当時は思っていました。1回目の原稿の読みあいっこはプロローグで、2回目以降にホンネを引き出す、正す、といいうやり方もあるのではないでしょうか。もっとも、最近ではその言葉の重みが薄れている印象はあります。
過去の議員の中には、質問のテーマを当局からもらったり、質問原稿そのものを職員に書いてもらうというつわものもいらっしゃったようです。新人議員さんは見習わないでくださいね。
注目を浴びて当選された議員みなさんの質問を傍聴するには、4日間、朝から晩まで議場に詰めていなければなりません。そんな時、インターネット配信があればなあ、と思いました。
インターネット配信(オン デマンド)があれば、時間を問わず本会議を好きな場所で傍聴することができます。伊丹市議会では、昨年の11月の議会運営委員会で「インターネット配信を導入する」方向が決まりましたが、予算化は2012年度以降に先送りされました。その理由は、議会費の大幅な増が市民の理解を得られないかもしれない、というものでした(この理由は議員年金の廃止に関係するのですが、それはまた後日に)。
本会議のインターネット配信を行っている市議会(政令市を除く)は全国で34.3%(県議会でみると、93.6%に上ります)です。阪神間では、尼崎市、芦屋市、三田市(ツイッターも)、宝塚市はインターネット配信は行っていませんが、個人質問をFM宝塚で放送しています(変えなきゃ!議会 自治体議会改革フォーラムが行った実態調査結果より)。
議会運営委員会という正式な場所で決めたことですから、是非とも早急に実現して欲しいものです。