日曜日のことです。
「古谷桂信さん」のお誘いで、洛北は岩倉の「論楽社」を訪ねました。
梅雨の中休みではありますが、京都はやはり熱い。
でも、洛北まで来ると緑も多く、紅葉や狩野派の屏風絵で有名な岩倉実相院もこの地にあります。
その近くにある、お屋敷風の古民家が「論楽社」です。
ここでは、「言葉を紡ぐ」という連続講座を開催されており、古谷さんの講座で98回目とのこと。
講師との繋がりがある人、ウェブサイトで知ったという人、長くこちらへ通っている人、いろいろな人がその時々の興味で集まっているという、不思議な場所です。勉強好き、何でも知ろう、という大学生が、よって集まって議論をする場、のような感じ。学生時代にタイムスリップしたような眩暈を覚えました(暑さのせいでしょうか?)
環境に興味を持っている人を中心に50名近い人で、座敷はすし詰め状態。
(10畳ほどの続きの間2つに、座り込んでお話を聞きます。一番奥の人が古谷さん)
お話の内容は、災害の多い日本ほど自然エネルギーに溢れている国はない。そのお宝に気づいた地域から、自然エネルギー発電をすすめていく。そこには、新たなコミュニティーが形成される。モチロン、無駄のない電力が得られる。その流れを阻止しているのが、国のエネルギー政策であるということ。火山国であることは、地熱エネルギーの宝庫であるが、利用できる熱源の8割が国立公園に集中しており、国立公園法がネックで掘削ができないのが現状。福島原発の事故は、この国のエネルギー政策を根本から転換するきっかけになるかもしれない、そのために今から興味を持って取り組もう、とだいたいそんな内容でした。
ここの講座の醍醐味は、お話のあとのフリートークの交流会だとおもうのですが、諸事情でお話のみで中座。ごめんなさいね、古谷さん。
(詳しくお知りになりたい方は、「地域の力で自然エネルギー!」( 岩波ブックレット、525円)を読んでください!)
原発の停止による「電力不足」が大きく訴えられ、原発なしには日本の国が成り立たない、と思わされています。「再生可能エネルギー推進法案」や「全量固定買取制度」の設立を求める声も高まっています。自然エネルギーの活用は絵に描いた餅から食べられる餅になりそうです。