今日、私の敬愛する女性市職員さんが退職されました。
定年まで3年を残しての退職に、びっくり。ご事情はいろいろおありだったのでしょうが、残念でなりません。男女共同参画といっても、市議会の本会議に出席する職員の雛段には、男性ばかりが並んでいらっしゃいます。部長職でも、教育と病院には女性の方がいらっしゃるのですが、一般職ではまだ女性部長さんは登場していません。一般職の部長第一号として、後に続く女性職員のモデルとなるだろう方だと思っていたのに、本当に惜しい。女性が働くことが難しかった時代から、家事、育児、仕事をこなして、現場で先頭切って頑張ってこられた方だけに、伊丹市にとって、大きな損失だと感じます。
伊丹市役所では、昨年度(H21年度)は、定年退職者62名に対して、普通退職者(定年に満たない退職)が69人と多く、この数年の傾向となっています。民間に比べて安定している職場で、なおかついろいろな職場を経験できるやりがいのある職業だと思っておりますが、なぜ???
職員定数の削減と一般退職者の増加のせいで、正規職員の負担と責任が大きくなりすぎているのかもしれません。私から見ると、優秀な職員がたくさんいらっしゃるのに、その才能と経験がうまく活かされていないような気がします。
仕事とは、賃金を得る手段ではありますが、同時に自己実現のためのものでもあります。やりがいがなければ、いい仕事はできません。また、周囲からの評価も大切なモチベーションとなります。
今日退職された彼女が、別の場所でやりがいと生きがいの持てる仕事に巡り和えますことを、お祈りして、とりあえずは「お疲れ様でした、しばらくは体と心を休めてあげてください」と申し上げます。