昨日は、都市防災常任協議会が開催され、伊丹市の都市計画道路のこれからの5年間の実施計画案が提案されました。伊丹市の都市計画道路は昭和20年代に計画され、都市計画決定されてから、50年が経っています。その整備状況は全体の80%強。100%にむけて1年10億円超の税金を投入して、100%に近づくべく整備していく方向であるといいます。今から50年前の計画が果たして現在も生きているのか?昨今のガソリンの値上げとそれに同調した自家用車保有率の低下によって、道路の渋滞は一時期にくらべるとずいぶん緩和されています。また、今後も自家用車保有率は低下傾向にあることを考えれば、50年前の右肩あがりの経済成長を基礎にした計画が、この先住民生活に合致したものとは思われません。都市計画決定をして、都市計画道路の影響を受ける住民に我慢をしいてきたから、容易に計画撤回はできないといいますが、BbyC(税金を投入して得られるメリット)を考えて、今後50年の道路計画を立てる時期にきていると思います。
閑話休題。6月1日から道路交通法が改正され、自転車は原則車道を通ることになりました。しかし、車道の左端を通ると、駐車している車が多く、そのたびに車道に大きくはみでることになって、危険きわまりない状態です。歩道はといえば、違法駐輪が多く、自転車と歩行者の間を縫って進まなければなりませんが、自転車が歩道を走ることは原則禁止。なのに、車道を走る自転車に、車はクラクションを鳴らして「どけ!」と訴えます。一体自転車はどこを走っていいのやら。車道の左はしを走れ!というのならそれなりの整備をして欲しいと思います。大阪の府道は、ちゃんと自転車走行可の歩道には「可」のサインをきちんと書いています。南北東西5キロ四方の平坦な伊丹市は、自転車で移動するのがとても便利です。法律の規定を受けたのだから、市内の道路には自転車レーンを設ける、十分な幅のある歩道には自転車可のサインを描くなど、市民の皆さんにわかりやすい道路整備をして欲しいものです。
新しい道路を作るより、今ある道路を安全に通行できる工夫をするほうが、先だと思いませんか?写真は大阪市内の道路です。車道の左はしに車が来ないように、自転車レーンをはっきりと示し、歩道には自転車通行可のサインを描いています。伊丹市内の歩道は、狭く、段差も多くあります。歩道が使えないなら、車道を安全に走れるように工夫してもらいたいですね。