今日は、「連合市民議員団」と私たち「いたみ未来ネット」の2会派合同で尼崎市に耐震工法の視察に行ってきました。
尼崎市に行く前に高鍋議員の紹介で、三菱電機の福利厚生施設のレストランで食事。そのグレードの高さと値段のリーズナブルさにびっくりしました。翻って、伊丹市役所の食堂。利用時間帯が昼食時間かつ利用者が職員だけに限られているとはいえ、もう少し改善の余地があるように思います。東京では民間の外食チェーン店の出店を認め、職員だけでなく役所を訪れた区民や周辺のビジネスパーソンの利用でにぎわっていました。もちろん、内装費は民間負担、伊丹市の場合と違って、場所代も光熱水費もきちんと業者から徴収していますから、それも区の収入になります。伊丹市も入札で業者選定をするなどして、味・値段・サービスともに、職員にも市民にも喜ばれるようにできないものでしょうか。
さて、今日視察した耐震補強工法は、「パラレル構法」というもので、学校施設を主な対象として、2005年から採用されている工法です。やり方としては、校舎にそって基礎梁を打ち(写真の私の後ろが基礎梁、校舎の基礎によって、地上に出っ張ったり、地中に設置したりする)、それに垂直に支柱を立てて、そこから基礎梁に向かってワイヤーを張り出し、支柱と校舎を圧着接続させるというもの。外壁に取り付ける支柱やアンカーのパーツは工場でプレキャストし(あらかじめ作っておく)、それを現場で組み立てることで工期を短縮できます。工期は概ね2ヶ月で、夏休み中に施工が可能なために(他の工事がなければ)、仮設校舎を立てる必要がなく、その分経費節減が可能だということでした。工事そのものの経費も在来工法とそれほど代わらず、H鋼や壁を増設する在来工法に比べて、窓を潰さなくても済むので、採光や通風、外観の点で勝っているそうです。
中国四川省の大震災で、学校の倒壊が多くあったことをうけ、学校施設に対する国の補助率が充実して、耐震補強工事が進めやすくなっています。伊丹市は、工事発注の段階から、在来工法と決めて工事業者を入札で決めるそうですが、技術は日進月歩しています。工法を限定せず、工法の提案を含めて入札を募り、より経費が安く、工期が短く、使い勝手のよい耐震補強を求める必要があると思います。