最近の若い者は、なんて話しはおじさんやおばさんは大好きです。私も言います、最近の若い人はいい人が多い。少年事件の多発とか、キレる若者なんてニュースが多く飛び交っていますが、私が街で出会う若者は、優しくて思いやりがあります。そして礼儀正しい。そういう経験ありませんか?
たとえば、結構細い歩道で自転車がすれ違おうとしているとき、私は自転車の運転にあまり自身がないので、止まって相手が通りすぎるのを待ちます。若者は、ありがとう、とかスイマセン、とか元気よく通過していきます。何の反応もないのが、中高年の女性。高齢の方などは、とても丁重にお礼を述べてくれますが。エレベーターでも、「何階押しますか?」と聞いてくれる若者もいる。そして、全体に雰囲気がソフト。もっとも、そのギャップがキレたら怖いのかもしれませんが、私の中で、今の若者の評価は高い。いい大人がもっといいお手本を示さなければならない、と思います。
今の若い人たちは大変。求人が増加しているというけれども、正規社員という切符をもらえるのは、ほんの一握りの人たちだけ。それでも、ちょっと途中下車しようものなら、前途無効の切符に早代わりしてしまいます。若者よ、夢を持て、未来を語れ、なんて言ったって、今自立した生活すらできないのだから、無理な話です。一端途中下車した人たちに待っているのは、使い捨てられる労働という道だけです。日銭を稼ぐのとそう変わりません。だから、親から離れてくらすこともできないし、結婚もできない。
せめて働くことに夢が持てる社会にしたい。みんな思ってるよね、『ニートなんて言葉、勝手に作んなよ。好きでニートやってるわけじゃないよ。』ニートは社会が生んだ現象。つまり、今の大人社会が生き残るために選らんだ社会構造が、ニートを生んだと思います。自分たちのお給料を確保するために、若者に投資したり、教育したりすることをやめた。自分たちはそうやって育てられてきたのに。だから、私たちの手でこの現象を変えていかなければならないと思っています。それが私たち大人の責任です。
若者も自分をあきらめないで、自信を持って欲しい。私はキミたちのためにがんばるよ。