NPO法人フィフティネットが「女性を議会へ めざせ2007統一地方選挙」というキャンペーンを張っています。このNPO法人は、ジェンダーの視点から、意思決定の機関である議会に女性が少ないことが、政策に男女差別が残すことになる、そのためには女性をもっと議会へ送らなければ、と統一選挙のたびにバックアップスクールを開いています。かくいう私も、2002年バックアップスクール修了生で、現在は同NPO法人の会員でもあります。当時の同窓生に、西宮市の高橋倫恵議員や宝塚市の江見健太郎議員がいます。バックアップスクールの修了生の当選率は高く、のべ400人の受講生の中から、約110人が当選しています。
私自身、伊丹市の女性交流サロンに嘱託職員として勤務していて、女性施策の貧しさに幾たびも悔しい思いをしました。また、学校での男女差別がなくならないのも、政治の力が影響していると思っていました。それが立候補の原動力になったのです。女性が議会にふえなければ、伊丹のまちはよくならない、と。
実際、当選して議員としてできたことは、質問の中で女性施策について正し、改善、前進を求めていくことでした。しかし、ずばり「男女共生」問題以外にも、女性の視点が求められることは多々ありました。男性が主な働き手で女性は従、ということから生じる市役所の臨時職員の賃金の低さ、女性管理職の少なさ、子育て支援の大切さと公的責任。男性の視点から考えれば、問題なしとされてきたことばかりです。それぞれの議案、政策の中から、できるかぎり男女差別をなくしていくように努めた4年間でした。
現在、伊丹市議会は31人中女性が6人で20%弱を占めています。4月の選挙に立候補を予定している女性は7人で、現職4人新人3人です。もし全員当選したら、28人中7人で25%になり、全国の市議会の女性比率12.3%(2003年12月調べ)を大きく上回って、全国でもトップクラスに入ります。伊丹市の「男女共同参画計画」の目標にある「男女(ひとりひとり)が対等な存在として個性や能力を発揮でき、まちづくりの主役としてつながりつつ共に輝く」伊丹市の実現に一歩近づくのではないかな、と考えます。
伊丹の人口の51%は女性です。議員の半分が女性で占めることができるよう、まず今年は7人の女性候補全員の当選を目指していきたいと思っています。応援方、よろしくお願いします。