あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。例年、大晦日から三重県の親元でお正月を迎えていたのですが、今年は、市バスの「新年行ってらっしゃい式」を見てから、実家へと車を走らせました。
元旦の朝は、刺すような寒さもなく、おだやかな日の出を見ることもできました。甘いオレンジのような太陽がのんびりと昇っていきました。今年一年が穏やかにすぎますよう、そう祈りました。
だんだんとお正月の風情が無くなっていくような気がするものに、初売りがあります。私が子どもの頃(はて?何年前になるのかしらん)は、3が日はどこのお店も閉まっていて、商店街は人通りもなく、ひっそりとしていたのを覚えています。もらったお年玉を早く使いたくて、神社前の開いているおもちゃ屋さんや参道に並ぶ露店を目当てに、初詣に出かけたものでした。それが、今では初売りは1月1日の午前9時からで、福袋を買うために、入り口前に列ができています。地元の大規模ショッピングセンターなどは、大晦日は午後10時まで開けていましたから、それからお正月の飾りつけに初売りの準備、大変なご苦労だと思います。それにもまして、従業員のみなさんが、家族と共に元旦をのんびり過ごすことができないのが、お気の毒で。(人のことばかり言えませんから、私も白状しますが、福袋を買いに走りました。)お勤めの皆さんは、お正月休みが3日までなので、1日から初売りがあれば、うれしいのですよね。どっちがいいか、なんて言えないのかもしれませんが、経済に振り回されていることは確かです、私も福袋を買いに行列したみなさんも。これが、新しいお正月の風景になっていくのも時代の流れ、移り変わりです。
ずーっと実家でお正月をすごしているものですから、我家でおせち料理をつくることがありません。注連縄と鏡餅を飾ることはしますが、年始の買い物もしません。我が家の子どもたちはおせち料理をつくることができません。おせち料理も意味も知らないのじゃないかしら。実家のおせち料理も田舎のおせち料理から、ありふれた買ってつめるおせちに変わってしまいました。いつも忙しい主婦が三が日だけは台所に立たなくていいように、といった保存の利くおせち料理から、ご馳走おせち、それもウン万円もするおせちに人気が集まっていると聞きます。安倍政権が伝統を大切にする美しい国を目指すというなら、日本中のお店に、できあいのおせちを売らないように、店は3が日休むように法律を作れば、昔の伝統的な日本のお正月がもどってくるかもしれませんね。
そんなこんなのお正月もあっという間に過ぎ、今日から仕事はじめです。今年は挑戦の年です。統一地方選挙に参議院選挙、私たちの生活を取り戻す闘いをしなければなりません。元旦の朝日のように、温かいけれど熱い闘志を内に秘めて、頑張ります。