今日は、新長田勤労市民センターで行われた「靖国賛美で日本はどこへ行く」というテーマの、高橋哲哉さんの講演会を聞いてきました。小泉から政権を引き継いだ阿部は、数の力で、日本に軍国主義の道を歩ませるための準備を、粛々と進めている。そしてそのためには、軍隊を持つこと、自衛隊ではダメ(憲法9条の改悪)、国民の意識づくり(教育基本法の改悪)、金(庁から省への格上げ)が必要だと話されました。特に、国民の意識作りとして、戦前に果たした靖国崇拝をあげ、息子が戦死した悲しみが、靖国に祀られ天皇が参拝することで、永遠の生を受けたと感激、喜びに変わったのだ、これを『魂の錬金術』という、と語られました。母親の立場の私としては、そう思わないと現実を受け入れられない、悲しみに耐えられない母の心に同情してしまうのですが。こんな話、おおげさだなあ、民主主義の時代にそんなことできっこないよ、といわれますが、政権政党が行っていることは、民主主義ではなく多数決主義です。多数決は民主主義の1つの手段に過ぎず、本当の民主主義は少数意見を十分に考慮し、落としどころを探っていくものです。今の日本は民主主義なんかじゃありません。強いもの、数が多いものが強い、弱肉強食主義です。だから、安心できないのです。
講演のあと、今が山場をむかえている教育基本法改悪反対行動の報告があり、12月8日には、組合の別を問わず現場の先生を中心に全国から集まり、1万3千人が国会議事堂を取り囲んだ、と報告されました。平日にこれだけの方が、それも先生方が集まるなんて、空前絶後の出来事なのに、報道すらされない。マスコミなんてあてにできないことがよーくわかりました。マスコミが伝えないなら、みんなで伝えていこう、仲間を増やしていこう、それが今大事なんだと思います。市議会議員は市のことだけ取り扱えばいい、といわれますが、この状況では市議も市民も関係ない、とにかく教育基本法の改悪をとめなければ、子どもたちの明日があぶないのですから。
明日、午後4時から伊丹市のショッピングセンター、ダイヤモンドシティへ続く陸橋の上で、教育基本法改悪阻止の街宣とビラまきをします。来週の土曜日には、野田正彰さんをお迎えして、日本の教育の行方についてお話を聞きます。いつものメンバーだけでない広がりをつくらないとだめですね。年末の忙しい、そしてちょっぴり楽しい時ですが、明日の自分たちのためにちょっぴりがんばってみたいな、欲しいな、と思うのです。