ヤマサクラをご存知ですか?春に山に咲く、あれ?いいえ、違います。ヤマサクラとは、正式名称は「日米共同方面隊指揮所演習」といい、「ヤマサクラ」は陸上自衛隊とアメリカ陸軍との間で使っているニックネームです。コンピューターや地図を使って弾道ミサイル攻撃などの、日本の武力事態や周辺の紛争を想定して、日米が共同して行動するシュミレーションの演習です。指揮系統や情報伝達などを確認し、調整能力を高めるのが狙いで、1981年から年2回、日本とアメリカ(ほとんどがハワイ州)で、交互に行われているものです。
来年、2007年1月に中部方面隊総幹部と千僧駐屯地でその演習が行われる予定で、その名前は「ヤマサクラ51」と名づけられています。2001年の1月にはヤマサクラ37という同様の演習があり、日本の陸自から2200人、あめリカの陸軍から1000人が参加して行われました。日本の他の自衛隊基地で行われているヤマサクラは、年々規模が大きくなり、最高で7000人が参加する年もあります。来年の演習がどんな規模でどのような内容になるかは、国家機密であって、周辺の住民が聞いたって教えてなんてくれません。
おりから、国民保護計画が各自治体で策定されており、北朝鮮の核実験脅威がまたもやマスコミをにぎわしているので、演習も大規模なものになり、特にアメリカと共同で世界の民主化と平和のためにアジアで進行するシュミレーションがあるかもしれません。自衛隊はあくまでも自衛隊であって、日本の国と国民の命・財産を守ってくれなければなりません。アメリカの世界制覇の片棒担ぎの演習には反対です。