兵庫県では、復興国体として「のじぎく国体」が10月1日に開会式を向かえます。伊丹市はなぎなた会場となっており、市内のスポーツセンターで競技が繰り広げられます。また、デモンストレーション競技として、対極拳とビリヤードも披露されます。
秋といえば、やはりスポーツ、地元でも運動会、いえ体育大会が各所で開催されています。運動会と体育大会の違いは何でしょう?運動会はお祭り的な要素があったのではないでしょうか?私が子どものころの運動会は、前日からござを敷き、当日は朝から家族総出、お昼には重箱稲荷寿司や巻き寿司が楽しみでした。私は足が遅いほうだったので、徒競走は大嫌いでしたが、日ごろ教室ではぱっとしない男子が、めちゃめちゃかっこよく見える競技でもありました。今の体育大会は、お弁当も親子別々、徒競争も無く、フォークダンスや親子競技もない、ちょっと殺風景な授業参観になってしまっています。どんな競技でも、子どもたちが元気いっぱい競技をする姿は見ていてほほえましいもの。地域とのつながりが薄くなってきているからこそ、地域の人をお客様に招き、地域のお祭りとして盛り上げて行ってはいかがでしょうか。
昔の運動会と似たような運動会を行っている学校があります。それは、伊丹市朝鮮初級学校です。規模が小さい学校なので、校長先生自らが会場の設営にもあたり、子どもの誘導にも当たっています。観覧席は地区ごとに区切られており、自分の子どもがいなくても、毎年楽しみに来てくれる高齢者もたくさんいらっしゃるとか。徒競走は健在で、各コースの子どもたちの名前をキチンと呼んでくれます。お母さん競技、お父さん競技でも、○○さんのお父さん、のように呼んでくれます。おばあちゃん競技も小さい子競技もあり、踊りは全員で踊ります。早く終わって欲しい体育大会と違って、終わって欲しくない運動会が太陽が傾くまで続けらるのです。
国体に関しては、開催にむけて体育施設の整備が進んだ、競技のレベルが上がったという、いい評価がある反面、地元にいろいろな負担がかかり、地方の県では受け入れることができなくなりつつある、お金の無駄遣いという意見もあります。1946年から始まった国体も61回目、今回は節約国体といも言われていますが、国体のあり方そのものを見直す時期に来ていると思います。