毎年この時期に行われています、関西3空港を考えるセミナーが
伊丹市の伊丹シティホテルで開催されました。
副題は「関西3空港の最大活用に向けた幕開け」です。
これは、8年ぶりに開かれた「関西3空港懇談会」を評価してのもの。
「3空港懇談会」では、伊丹空港の今後の展開については触れられていません。
1番目にご講演された関西外大教授の引頭氏は、
現状維持ということは「衰退」を意味する、とご発言。
「迷惑施設から地域の宝(資産)」と考えることができるかできないか、が
伊丹空港の今後を左右するとも。
伊丹空港は神戸・関西と関西エアポート(株)が運営しているので、
伊丹市がどうこうしろ、ということはできません。
騒音問題があった伊丹市では、空港の活性化が
利用枠の拡大や乗り入れ時間の延長を伴うとすれば、
市としても住民生活の環境を守ることを第一に考えなければなりません。
その上で、雇用や経済の活性化につながる方法を提案してくるのなら、
悪いことではないとも思います。
2人目の講師の成田国際空港(株)の長田氏は、
成田空港があることで、成田市の人口が増えているお話をされました。
空港があることは、(成田市にとっては)成長の要因となっているとのこと。
環境対策にしても、伊丹空港とは比べ物にならないくらいのお金をつぎ込んでいる、
空港関連施設の建設にも積極的に取り組んでもらえている、そうです。
成田空港と伊丹空港では、空港周辺環境や規模が違いますので、
単純に比較することはできませんが、成田国際空港(株)の
地元対応については、参考にすべきだと思います。