国の機関が、障害者雇用数を水増ししていた、事実が明らかになりました。
当初は、障害者手帳の提出を義務付けていなかっただけだろう、という推測でしたが、
「障害者とみなして」いただけで、実際の障害者ではなかったことが分かりました。
民間企業には雇用率の達成を義務付け、達成していない企業からは
目標数に満たない雇用人数について、
1か月あたり5万円の協力金(違反金)を徴収しています。
努力してきた企業は怒り心頭、今後は民間企業への影響も心配されます。
繰り返される公務員の不祥事の上塗りで、国民からの信頼は地に落ちました。
伊丹市では、障害者枠での正規職員採用試験が実施されますが、
実態はどうなっているか聞き取りを行いました。
障害者雇用数は、
市長部局 39人 身体障害 23人
(正規職員 20人、嘱託職員 3人)
知的障害 14人
(嘱託職員 14人)
精神障害
(正規職員1人、嘱託職員1人)
教育委員会 6人 身体障害
(正規職員5人、嘱託職員1人)
市役所全体 45人、雇用率2.81%
全員に障害者手帳の提示をお願いし、写しも保管しているそうです。
国の機関では、伊丹市と同様採用後障害者となった職員が
障害者雇用数としてカウントされていました。
障害者となっても働き続けることができることは、素晴らしいことです。
ただ、採用時に障害者を締め出す職場であったことは確か。
国の機関でも、伊丹市同様、障害者枠での採用を広げ、
障害者が働ける職場を増やす努力をして欲しいと思います。