今年の議会報告会でも、昨年の議会報告会でも、
聴覚障害の方から、議会を傍聴したいので磁気ループを導入して欲しい、
とのご要望をいただいておりました。
今年の議会報告会で、手話言語条例をテーマに取り上げたところ、
中途失聴者には手話は難しすぎて習得できない、
いろいろなコミュニケーションの手段が欲しい、との提案もありました。
昨年、磁気ループの導入を施設担当に聞いたところ、
現在の議場の傍聴席では難しい、との回答を得ていました。
磁気ループのシステムはアイ愛センターで借りられるので、
今日はセンターで、実際に機材を見て説明をしていただきました。
上がアンプ。専用のマイクをアンプに接続します。
ドラムに巻き付いているのが磁界を作る誘導ループ。
これをアンプに繋ぎ、輪っかを作ります。
その中に入ると、アンプを通した音声が・・・
うーん、原理が今一つ理解できていないので説明ができません😢
つまり、演壇に専用マイクを置きアンプを繋ぐ、
アンプにループを繋ぐ、聴覚障害の方をループで囲う、
ということになります。
演壇と傍聴席の距離を考えると、難しい、となります。
ワイアレスマイクがありますが、アンプを傍聴席に置くと音が拾えない。
これに似たシステムに赤外線方式補聴支援システムというものがあります。
音声を赤外線に変えて伝えるシステムです。
赤外線ラジエターからでる赤外線(音声)を赤外線レシーバーで受信し、
いつも使っている補聴器や専用のヘッドフォンで聞くこともできます。
なんと、この補聴システムは、伊丹ホールの大ホールに設置されていて、
窓口でお願いすると、専用レシーバーを貸してくれます。
いつもの補聴器をTモードにすると、雑音が入らず音声だけが聞こえるということです。
このシステムもアイ愛センターがお持ちなのですが、
こちらもアンプとマイク、ラジエターの距離が近くないとだめで、
やはり3階部分にある傍聴席では使えません。
どうすればいいのか。
特別傍聴席を議場の1階に設けることができれば、可能になります。
議場ロビーのテレビでリアルタイムで本会議中継がありますので、
そのテレビの音声を聞いていただくことができれば、臨場感はありませんが、
傍聴していただけるのではないかと考えたりしました。
明日から6月議会が始まりますので、すぐに、というわけにはいきませんが、
議会全体で検討していくよう、提案してまいります。