1月28日、29日の1泊2日で、千葉県流山市、東京都多摩市に視察に行ってまいりました。
今回は、議会運営委員8名と正副議長及び随行2名の大所帯でした。
関東地方は、特に議会改革が進んでいて、議会改革ランキングでは常に上位を占めています。
視察の目的は、昨年制定した議会基本条例を受け、さらに進めたい議会改革についてです。
流山市議会では、
平成21年に議会基本条例を制定、議会報告会も年2回開催しています。
タブレットPCによる採決、正副議長の立候補制、市長(部長等)の反問権、
議員間の討議、ユーストリームによる委員会のネット中継、議会のICT化などなど。
伊丹市でも取り組みを進めるかどうか、議論をしているテーマがすでに実施されています。
私が注目したのは、タブレットPCによる採決で、自席の端末で賛成反対をクリックすると、
議場のモニターに誰が賛成か反対がが瞬時に表示されるシステムです。
賛否が分かれるような議案の場合、傍聴席から誰が賛成か反対かがすぐ分かります。
ただ、お金もかかりますので、市民の皆さんのニーズによって採用を判断する必要があります。
(議員席にある端末、賛成反対をタッチする)
(議場正面と傍聴席にモニターがあり、表示される)
委員会中継については、私は是非実施したいと思っていますが、これもお金がかかる。
流山市は、ユーストリームという無料のサイトを利用することで経費の節約を図っています。
市長等の反問権は、もはや反論権となっており、情報量の圧倒的な差が問題となっているとか。
多摩市も、流山市同様の取り組みをされています。
インターネット中継は、本会議、委員会ともユーストリームからユーチューブに変更して実施。
画像も音声もあまりよくないけれど、議論の内容をいち早く知らせたかったからということです。
また、休憩中も映像は流れっぱなしなので、休憩中の私語や意見ももれなく放映される、
議員は、いかなる時も発言に気を付けるようになったということです。
ユニークな取り組みとして、決算審査の結果を「議会の評価」として市長に提出し、
改善点などを指摘し、予算に反映されるようにしています。
また、委員会ごとに市民から意見を聞く機会を多く設け、
テーマごとに市内団体に呼び掛け、意見交換会を開催していることは、素晴らしい!
これも是非取り組みたいテーマです。
視察の折には、議場を見せていただくことが多いのですが、
多摩市議会の議場はフラットで、傍聴席も議員席も執行部席も同じ高さにあり、
とてもフレンドリーな印象でした。
(茶色い椅子が傍聴席、水色が議員席です)
視察の内容を、伊丹市議会での取り組みに反映させていかなければ、
公金を使って行った意味がありません。
全てを直ぐに、ということはできなくても、前に進めてまいります。