高槻市で中学1年生の女子生徒の遺体が発見され、次いで一緒にいた男子中学生の遺体が柏原市で発見されたことは、怒りでしかありません。犯人が逮捕されましたが、若い二人の命は戻っては来ません。
犯人逮捕に繋がったのが、監視カメラの映像でした。中学生二人が深夜から朝まで、商店街をうろうろする姿もそこには映っています。
伊丹市でも、1000台の監視カメラが設置される予定です。このような凶悪犯罪が起きている現実から、監視カメラの設置を急ぐべきとの声も聞かれます。監視カメラが二人の軌跡を追うことと、早期の犯人逮捕に繋がったことは言うまでもありません。監視カメラは犯人逮捕以外にも、犯罪の抑止力になるとはよく言われることです。犯罪を犯す人も、日本中に監視カメラが設置されていることは百も承知でしょう。それなのに、子どもがまきこまれる犯罪が後を絶たないのは、どうしてでしょうか?
二人の中学生が深夜に徘徊を繰り返していたことで、保護者を責める書き込みがネット上でも見られます。子どもを守るのは保護者の責任ですが、仕事や子どもの反抗期など、保護者が24時間子どもの行動を監視し、制限できるものでしょうか?それを補う監視カメラがあれば大丈夫なのでしょうか?
監視カメラは、犯罪の抑止力にはなりえないということを分かったうえで、おせっかいだしとても、周りの大人がちょっと気にかけることが大切ではないでしょうか?
1000台の監視カメラが付いたからもう安心、ではなく、犯罪は思いもよらないところで起こりうる、みんなで声掛け合って、子どもが犯罪に巻き込まれることから守っていく社会を作ることが重要です。
そかし、言うは易し、行うは難しです。1000台のカメラの設置をきっかけに、社会で子どもを守ることを伊丹市でも考えていければ、と思います。