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今日は、議会の合間を縫って、市役所OBの宮崎さんの個展にお邪魔しました。
宮崎氏は、役所を退職した後、趣味の絵画を極めていらっしゃいます。今回の個展は、全国各地の洋館を訪ね、描きためた作品の1部を展示されたものです。スケッチ旅行や創作の他に、地元自治会の役やボランティア活動にと、日々忙しくされていらっしゃるとのこと。まさに悠々自適のセカンドライフを送っていらっしゃいます。役所にいらした時とは全く違った生き生きとした表情に、充実した日々を想像することができました。人生、それぞれのライフステージごとに輝いて生きていきたいと思います。
作品は、パステルと水彩絵具を用いて、ケント紙に描かれたもので、パステルの黒の線と、力強く空に向かう建物がとても印象的でした。
(個展は、西宮市阪急夙川駅すぐのギャラリー雛0798-23-6785にて、28日まで)
今日は、川西市の北上哲仁さんの新春の集いにお邪魔しました。
市政報告の中で、川西市の学校給食は新年度から米飯週5回になると知り、彼の取り組みの熱心さが実感されました。私といえば、中学校給食実施、米飯給食の回数アップを教育委員会に訴えていますが、全く手ごたえがありません。関心のある市民の皆さんとの運動が欠けているのでしょう。自分自身の子どもが給食とは縁がなくなり、周りの友人も同じような状況にあって、必死感がないのかもしれません。でも、生きる基本である「食」への取り組みは、これからもしっかりと続けていくつもりです。
そこで、今回取り組むのが、映画上映会「未来の食卓」です。
公式サイトからのリード文を紹介します。
美しい自然に囲まれた南フランス、バルジャック村。ショーレ村長は子供たちの未来を守るため“学校給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにする”という前例のない試みに挑戦しました。大人たちは「オーガニックは値段が高いのに、村の財政でまかなえるのか」と戸惑っていましたが、オーガニック給食や学校菜園での野菜作りを通して自然の味を覚えた子供たちに巻き込まれ、小さな村は少しずつ変化していきます。(でも、すべての子供が野菜好きになるには、時間がかかります。フライドポテトが大好きな低学年のフィリップは、まだ抵抗しています!!)
上映会は、3月22日(月曜日・祝日)
いたみホール地下 多目的室
午前10時 午後2時 午後6時の3回上映します。
観賞料は500円 (就学前の幼児は無料)
主催:伊丹自主上映実行委員会
協賛:伊丹労働者協同組合(ろうきょう)・伊丹市議会いたみ未来ネット
今週末にあるイベントをご紹介します。
2月20日土曜日、午後1時半から、伊丹市立労働福祉センター(スワンホール)3階大ホールにて、入場無料。
前我孫子市長 福島浩彦さんの講演
「市民自治と協同労働の可能性」
福島さんといえば、我孫子市で市民の発案による公共事業の民営化に取り組んだ人ですが、事業仕分けの方が有名です。主催は、ワーカーズコープ兵庫連合他。新しい働き方として「協同労働」を提唱し、法制化に向けての活動を続けています。各自治体で、公共事業の受託も多く、働きたい人が自分らしく働ける会社を自分たちで経営する、という協同労働を実践している団体で、今回は、学習会という位置づけです。興味のある方はどなたでもご参加できます。
同じく2月20日土曜日、午後5時から、伊丹市中央三軒寺前広場にて
「灯りでつながる夜」
JR福知山線脱線事故において、「講演」「報道」とい、それぞれに異なる手段で「伝える」活動をしていた大学生4人が、2008年に出会い「つながり」が生まれました。きっかけは悲惨な事故であったが、あの事故以降、この4人以外にもたくさんのつながりが生まれました。そのことを伝え、また今後も新たな「つながり」がうまれることを願って、「灯り」を媒体とした「場」を提供しようとプロジェクトチームを結成しました。ー主催者灯人(ともしびと)の紹介文よりー
そんな彼らが、事故から経過日数と同じ数のキャンドルを参加者とともに灯し、音楽を演奏し、事故の被害者を悼み、励まし、明日への希望を願います。また、今までつながってきた団体の写真・資料を展示します。
力強く生きている彼らの優しい心に触れに来てください。雨天の場合は順延。
昨日の朝刊でも大きく取り上げられていました「空港問題タウンミーティング」(於:池田市文化会館)行ってまいりました。
池田市の倉田市長をコーディネーター に、廃港反対のパネラーが大阪府の橋下知事に迫る、というプログラムでした。冒頭に、橋下さんが持論を披露。以下。主旨を要約してみました。
① 騒音と住宅地の上を通過する危険極まりない空港は、孫子の代に残せない。空港は、世界のどこへ行っても海上にある。だから、伊丹空港は廃港にしなければならない。
② 廃港は明日すぐ、ということではない。「なにわ筋線」が開業し、2025年にリニア新幹線が名古屋ー東京で開通したら、の話。
③ 伊丹空港は「じりひん」状態にある。このまま死に体を待つのか、それとも打って出るのか。
④ 国は、伊丹を国内基幹空港として残すが、地元の負担増はうけいれてもらわないと、と言ってるのなら、こっちから「伊丹廃港」のカードを使う。国との交渉を有利に進めるためだ。廃港を受け入れ、それまでは最大限活用する道を選ぶ。
⑤ 国の成長戦略会議には地元の意見が反映されていない。おかしい。伊丹を残したい、という地元エゴが日本経済をダメにする。空港は地元のためのものではないが、ある程度規模の大きな地域で話しをし、決めるべき。
危険な空港であることは間違いないことです。ならば、20年先廃港でなく、できるだけ早いほうが、空港周辺の地域の人たちにとっていいことではないのかしら?
伊丹空港は「じりひん」でしょうか?搭乗者人数は確かに、関空ができてから下がってはいますが、年間1400万人。便数も1日370便いっぱいいっぱいです。最大限活用するには、時間延長か便数枠を広げるしかない。安全と騒音を考えること相反するのでは?
リニアがほんとに2025年に開通するのかな?開通したら、飛行機利用者が全部そっちにいくのかな?今、航空券が安くなってずいぶんと飛行機が身近になりました。リニアは一体いくらぐらいの運賃なのかな、ダイヤは?
などなど、分からないことだらけでした。伊丹廃港の理由は、関空の活性化が主な理由でもなく、安全と騒音が理由でもないことは分かりました。
地元伊丹市としては、「大阪国際空港と共生する都市宣言」を行っていますので、残してほしい派わがまま伊丹ということになります。確かに、空港があることで伊丹市に入ってくる税収他は、年間16億円余りにもなります。もし、空港が全部住宅になったら、今ほどの税収は上がらないうえに、道路や水道、学校などのインフラ整備に莫大なお金がかかることは間違いありません。だからと言って、廃港は絶対ダメ、というわけではなく、廃港後のビジョンが見えない段階では賛成も反対も言えないというのが、私の考えです。空港政策は国家戦略でありますから、まず国の判断を待ち、それに伊丹市の意見を言っていく、ということになると思います。
今日は穏やかなお天気に恵まれ、冬のお祭りがにぎやかに行われました。
(持っているのは、私が出品した金色のメッシュのバッグ。最後まで売れ残りました)
私は、今年初めて、商工会議所の女性会のメンバーとして、蔵まつりでバザーに参加しました。会員が持ち寄った不用品や古着を売るコーナー担当です。10時の開店前からたくさんのお客様がいらしてくださって、3時にはほぼ完売。お客さまとの会話もはずみ、みなさんがこのお祭りを本当に楽しんでいらっしゃることが感じられました。
「わっしょい!冬の元気まつり」には、地元の若者たちの参加もあり、これからのまちづくりに期待が持てました。写真にはありませんが、市高のブースもあり、頑張ってましたよ。市高といえば、関学とコラボして、サンロード商店街活性化に取り組んでいて、2月17日に校内発表会が市高の体育館であります。興味のある市民の方の参加もOKです(お問い合わせは、市高 畑井先生 072-772-2040まで)。
このお祭り、実行委員会形式で行っていますが、伊丹市からの補助金も出ています。ちょうど、出がけに見ていたテレビで、奈良県御所市が財政難から何十年も続いた駅伝を止めざるを得なくなった、という番組をやっていました。伊丹市にもいずれこんな時代が来ます。その時に止めてしまわないように、市民の工夫で(もちろん、市も何らかの応援をする必要はありますが)、イベントを盛り上げていくことが大事だと思いました。そんな話を、会場を訪れた、元同僚の木挽さんと話ました。
食べ物、飲み物を販売するイベントでは、トイレは必死。次回のイベントには仮設トイレか、協力してくださるトイレを示した地図か案内を用意することは、必要だと思いました。いずれにしても、関係者のみなさん、お疲れ様でした。
豊かな生活空間 人間性あふれる
昨日は、総合計画の特別委員会が開催されました(委員協議会ではありませんでした。ちなみに、委員会と委員協議会の違いは、「委員会」が公の会議で、傍聴可、議事録あり、に対して「委員協議会」は正式な議会ではなく、勉強会的な扱いで、傍聴も委員長の許可があればOK、議事録はなく、要約録があるもの、です)。
さて、昨日の議題は2011年から始まる総合計画の基本構想の素案の説明がありました。市民の意見を最大限に取り入れた総合計画を目指しているそうですが、どこかで見たことがあるなあ、と思ったところ。あ藤原市長の2期目の市長選挙のパンフレットで見た内容とリンクしていると気づきました。それは、当然と言えば当然ですよね。市長が先頭に立って、市政を運営していくのですから。
いただいた、素案はラフそのもの。2月15日から1ヶ月間、市民の皆さんからパブリックコメントをいただくことになります。あえて完成形にしなかったのは、より多くの意見がいただけるように、その結果、より市民の皆さんの望む総合計画になるように、との説明をいただきました。特別委員会でも、2回にわたって、素案についての意見交換を行い、集まったパブリックコメントや市の対応についても報告を受けることになっています。
特別委員会では、市民会議や懇談会に入らなかったその他大勢の市民(サイレント・マジョリティーといいます)の代弁者として、よりよい総合計画をつくるために、意見やチェックを入れていくつもりです。
年初に集中した行政視察も、これで最終です。
今、伊丹市で一番大きな課題が、市を今後10年をどう運営していくかの大枠を決める「総合計画」の作成で、今回初めて議会が特別委員会を創って関わっていくことになりました。
総合計画の「基本構想」と呼ばれる、市の将来像について述べた部分は、議会の議決事項であるため、議会が策定にかかわるのは、事前審査にあたるのではないか、という意見がある一方で、市民の代表として選ばれた議会・議員が最終形として出てきた「議案」にしか意見が言えないのでは、十分な審議もできない、とする自治体が増えてきています。議会の関与が深まることは、夕張市の破たんに見られるように、議会のチェック機能が十分に働いていなかったという批判を受けて、計画の段階からしっかりと見て議会の責任を果たしていく決意の表れだと思います。
1日目に視察した、岐阜県多治見市では、総合計画のうち「基本構想」だけでなく、具体的な取り組みを示す「基本計画」も議決事項としています。つまり、具体的な施策も決めて議会に示さなければならないことと、計画に変更があるたびに議会の了承を得なければならないことになります。
視察の途中に飛び入り参加して、市政に対する熱い思いを語ってくれた古川市長。多治見市では、総合計画を10年ではなく市長の任期の4年の倍数である8年とし、計画にも市長のマニフェストが反映されるよう工夫をされています。その一方で、「○○計画」を作ることに時間をかけ過ぎて、それで仕事が終わったようなつもりになるのではなく、計画を作ること、会議をする時間を極力削った、スピード感のある行政を目指している、と話してくださいました。それは、議会に対しても同じこと。議案や計画をぎりぎりまで出さないのではなく、議会とも早めに十分にコンタクトをとって、進めていく、とのことでした。
多治見市のゆるキャラは「うながっぱ」。役所の玄関でお客様をお出迎えし、市のHPに独自のページを持つなど、大活躍とのこと。
翌日は、小牧市を視察。空港がある、自衛隊の基地がある、など、伊丹市と似た点がいくつもありますが、財政力指数(市の豊かさを示す数値で1を超えるほど豊か)が1.5、経常収支比率(毎年の予算に必ず支出される費用、100%に近いほど、財政に余裕がない)が74%という、伊丹市とは似ても似つかないお金持ちの市です。新たな総合計画に、財政的な裏付けをしていない、というお話にも、収入や貯金の額を教えていただいて、納得。今後、市庁舎、図書館、病院を立て替える計画があるそうですが、その半分以上を基金(貯金)としてお持ちだそうです。これも、先の総合計画にきちんと位置付けて貯めてきた結果です。こういう堅実な財政運営が、今の余裕を生んでいるのだなあ、と感心することしきり。
この市の議会の総合計画への関わりは、審議会と議会の特別委員会が連動していたということ。行政は常に議会に、素案や計画案・審議会の内容を報告し、議会は議会としての意見を行政に述べる、そのようなやり取りを1年にわたって続けて最終案にまとめたとのこと。最終的に議会に上程された時も、計画項目200余りを十分な時間をかけて審議したということです。
明日、総合計画検討特別委員協議会で素案についての説明があります。最初の予定では、9月議会に最終案が上程されることになっていましたが、基本構想の素案の段階ですでに5カ月近く遅れています。これから、素案のパブリックコメントを求め、その後、基本計画を作る作業にかかることになりますが、残された時間はあと半年。十分な時間とは思えません。9月は決算議会もありますので、この際、急ぐことなく12月議会での上程を目指して、議会と十分な意見交換ができることを要望したいと思っています。
(小牧市議会の議場。傍聴席が広く、議員席に非常に近い。居眠りや内職をしていると市民の皆さんに見つかってしまうそうです。)
議会運営委員会(議運)の視察は、島田市と鎌倉市でした。
島田市は議会基本条例を平成21年4月に制定しました。議会基本条例とは、議会のあるべき姿、目指すべき姿を定めたものです。議会が今後より重要な役割を果たす時代に、議員相互の討議を十分に行うこと、議員より政策提案力を高めること、市民に開かれた議会となるために、議会としての報告会を開くことなどが盛り込まれています。
鎌倉市では、本会議のインターネット放送、委員会のインタネット放送の導入を視察しました。導入には、カメラ・パソコン・音響機器などのリース料とサーバーの管理・データー処理の委託料と合わせて、年間1000万円近い費用が必要だということです。
(事務局席のタッチパネルでカメラを切り替えることができます)
議会基本条例は全国で80近い自治体で制定しており、自治体数の1割弱にあたります。伊丹市では、まだですし、議会全体の機運として盛り上がっておりません。やる気さえあれば条例がなくともできることは多くあります。議員自身が能力を高めること、議員同士の討議の場を持つことも可能です。しかし、条例があれば、否が応でも実行しなければなりませんので、議員全体に徹底することができます。条例を作るのも、条例で決めたことを実行するのも、条例がなくても議員力・議会力をつけるように努力するのも、すべて議員自身のやる気にかかっています。伊丹市議会でどうするかは、これからの取り組みになります。
インターネット放送については、議運で何度も提案していますが、今の総合計画の中で位置付けられていないので、まず、次の総合計画に入れ予算化するというステップが必要です。他市の導入状況から、鎌倉市さんほどの費用でなくてもいけそうなのですが、それでも、どれだけの市民の方が見てくれるかわからない、との理由で却下されるかもしれません。身近な議会を目指して、導入の努力をしていきたいと思います。