議会運営委員会(議運)の視察は、島田市と鎌倉市でした。
島田市は議会基本条例を平成21年4月に制定しました。議会基本条例とは、議会のあるべき姿、目指すべき姿を定めたものです。議会が今後より重要な役割を果たす時代に、議員相互の討議を十分に行うこと、議員より政策提案力を高めること、市民に開かれた議会となるために、議会としての報告会を開くことなどが盛り込まれています。
鎌倉市では、本会議のインターネット放送、委員会のインタネット放送の導入を視察しました。導入には、カメラ・パソコン・音響機器などのリース料とサーバーの管理・データー処理の委託料と合わせて、年間1000万円近い費用が必要だということです。
(事務局席のタッチパネルでカメラを切り替えることができます)
議会基本条例は全国で80近い自治体で制定しており、自治体数の1割弱にあたります。伊丹市では、まだですし、議会全体の機運として盛り上がっておりません。やる気さえあれば条例がなくともできることは多くあります。議員自身が能力を高めること、議員同士の討議の場を持つことも可能です。しかし、条例があれば、否が応でも実行しなければなりませんので、議員全体に徹底することができます。条例を作るのも、条例で決めたことを実行するのも、条例がなくても議員力・議会力をつけるように努力するのも、すべて議員自身のやる気にかかっています。伊丹市議会でどうするかは、これからの取り組みになります。
インターネット放送については、議運で何度も提案していますが、今の総合計画の中で位置付けられていないので、まず、次の総合計画に入れ予算化するというステップが必要です。他市の導入状況から、鎌倉市さんほどの費用でなくてもいけそうなのですが、それでも、どれだけの市民の方が見てくれるかわからない、との理由で却下されるかもしれません。身近な議会を目指して、導入の努力をしていきたいと思います。