8月6日の広島原爆の日に続いて、今日は長崎原爆の日。2つの都市を合わせて、約45万人の方が原爆でお亡くなりになりました。心よりご冥福をお祈りすると同時に、核兵器の無い世界を目指してがんばることをお誓いいたします。
在外被爆者・入市被爆者の認定が、若干条件が緩和されたとはいえ、全部認定に至らない現状に、被爆者の方々は政府に抗議の声をあげています。誰のせいでもない、健康被害、就職・結婚差別・健康障害・貧困は原爆が原因なのですから、政府は責任をとって、被害を認定、賠償の手をさしのべるべきだと思います。その認定すらも、被害当事者が運動をして始めて認められるという、政府の自主的な対応ではありません。
同じことが、中国残留日本人孤児にもあてはまります。8月5日から伊丹市中央公民館で残留日本人孤児の写真展が開催され、今日9日には残留日本人2世の城戸久代さんの講演会が開催されました。自分の責任ではなく、中国に捨て置かれ、中国では「日本鬼子」と差別されて、故郷を思って帰国したくても、条件は厳しく、帰国しても日本で「帰国孤児」として差別された。日本語ができないという理由だけで、中国での経歴も生かされず、生活保護を受ける最低の生活を強いられる現状が今も続いています。残留の責任を国に認めさせ、生活の安定を求める運動が、やはり当事者や周りの支援者の力によってでしか解決されない(解決されてない部分がほとんどですが)矛盾に腹立ちを覚えます。
日本軍「慰安婦」問題もしかりです。齢80年を超える女性たちが、ソウルの日本大使館前で、毎週「謝罪を求める」運動を続けていますが、日本政府の対応は、「戦後処理は終わった、個別対応はできない」の一点張り。
この国は、なんと弱者にむごい対応しかできないのか。