1月17日は、14回目の震災の日でした。各地で追悼の催しが防災訓練がありました。この日、伊丹市では例年猪名川河川敷での防災訓練にかわって、はじめて図上訓練を取り入れました。
訓練のスタートは、市内約200世帯に配布されている防災ラジオからの緊急放送です。このラジオは新聞でも報道されていましたが、要援護者と支援者(2人)3人一組になり、それぞれが自宅にこのラジオを置きます。緊急放送が入ると、電源が自動的に入り、写真のように緊急の文字とライトが点灯し、非常事態を示します。それを聞いた支援者が援護者のもとにかけつけることになります。議員控え室でラジオの作動状況をみまもっていましたが、無事電源も入り、放送も流れ、実際に役にたつことがわかり、一安心。その後、図上訓練をしている部屋へ移動、防災服を着た職員が仮想の被害を設定し、その解決にむけてどのように処理をするかを、訓練しているのを見学しました。シュミレーションなので、実際の場合、どの程度混乱するかはわかりませんが、日ごろからこのような訓練を繰り返し、実際のときの課題を探ることはとても効果的だと思いました。
この防災ラジオ、来年度はさらに多くの要援護者に配布する予定ですが、支援者と1組にならないと効果がないようで、地区社協単位で配布されているのが実態です。しかし、自分自身で災害から身を守るために欲しい、という方は実費(8000円くらい)で購入することもできます。ラジオだけでなく、どれだけ自治体が訓練をしていても、自分の身をまもるのは自分だということを、改めて認識する必要があると思います。あれから14年、悲しみの気持ちは癒えなくても、一般市民の災害に対する恐怖はだんだんと薄れつつあるのではないでしょうか。もう来ないだろう、と思っていても、災害は忘れないうちにやってきます。市民の皆さんのご自宅の耐震補強も必要ですし、市役所の耐震補強工事も急いで欲しい、要望し続けていきます。