日付が変わってしまいましたが、1月17日は阪神淡路大震災が起きた日です。地震の翌年から、伊丹市の昆陽池公園で、無くなった人の数だけのろうそくを、前日の午後5時46分から17日の午前5時46分まで灯し続けるイベントが行われています。ことしは12回目、ろうそくで描く絵は毎年変わります。今年は「真実」。真実を見つめる、訴えることも大事さを示していたのだそうです。
このイベントは、伊丹市の市民団体が主催でおこなっていますが、12年も経つと人々の関心がうすれ、それと同時にイベントを行うためのカンパも少なくなり、次回の開催も危ぶまれているそうです。伊丹市はといえば、市民のおこなうことに、取り立てて行政が口を挟まないスタンスとかで、広報でもとりあげない、補助金もない、ただ公園のみ無料で貸している、といった消極的支援しかありません。
風化しつつある大震災の記憶。震災後に生まれたこどもはもう小学生を卒業する年齢になっています。震災を知らない子どもたちもたくさんいます。でも、地震発生の可能性は、阪神淡路大震災に比べ物もないくらい、大きいと言われています。亡くなった人たちを悼み、その被害は2度と繰り返さない、そのために何かを行う、とても大事なことだと思います。せっかく続いたイベント。市民と行政の協力で、ずーっと、続けていけないものか、考えています。