兵庫県議員ネット主催の、神戸刑務所(男性受刑者のみ)視察訪問に参加してきました。
神戸刑務所は、西明石駅から北へ約2キロ、住宅街にあります。
一見すると、学校のようです。
定員1800人のところ、現在は約1300人が刑に服しています。
最高の入所者数は2191人で平成16年だったとか。
入所者の数は、景気に比例します。
現在の数字は過去最低、景気がいいということなのでしょう。
ここで収容されている受刑者の様子(数字は約)は、
犯罪特性 覚せい剤所持等が40%、窃盗が26%、暴力団関係の人も多い
平均刑期(ここでの)4年6か月、4年未満が7割
平均入所回数 4.6回(最高 31回)
平均年齢 50.5歳 (最高齢85歳)高齢化率 17%
「再犯の防止等の推進に関する法律」ができて、
自治体もその取り組みを求められています。
今回の目的は、再犯の現状と送り出す側の刑務所のご意見を伺うことにありました。
上に書いたように、再犯者の入所が多くなっています。
全検挙者の3割にあたる再犯者が、全体の犯罪の6割を起こしているそうです。
再犯者を出さないことが、犯罪数を減らすことに繋がります。
担当者は、刑務所で矯正処遇はできても改善更生ができていないと言い切ります。
つまり、出所しても社会で生活できていけず、戻ってしまうのですね。
社会(地域)が出所者をどう受け入れていくのか、が重要だということです。
それを、それぞれの自治体が努力義務として取り組む。
明石市は、更生支援事業を今年度から開始しました。
伊丹市でもどう取り組んでいくのか、検討に値する課題です。
刑務所の外の「刑務作業製品提示場」で買った、前掛けとブックカバー。
ここでの人気品は皮靴だそうです。