11月5日、6日は、大阪のドーンセンターで、
(公財)市川房枝記念会女性と政治センター主催の
女性参政権70周年記念事業、
「なんでやねん、70年経ってもまだこれか-女性の政治参画を増やすために」
に参加してきました。
市川房枝さんとは、戦前から女性の普通選挙権を求めて運動をされ、
自らも参議院議員となって女性の政治参画に努力された人。
70年前、初めて女性が選挙権を手にし、立候補・投票ができたんですね。
あれから70年経っても、女性の国会議員は全体の10%にも満たず、
自治体の女性首長は、村長を入れると、わずかに1%にしか過ぎません。
会場に集まった人たちは、
私を含め女性センターで女性学、男女共生などを学んで、
議員になったり、応援したり、NPOで活躍したりという人が多く、
懐かしい顔ぶれに、なんだか、同窓会のような雰囲気でした。
パネラーには、大津市の越直美市長が登壇、
講師には元滋賀県知事嘉田由紀子さんがお話をしてくださいました。
女性が政治の世界に関わるには、つまり選挙に出るには、
①「女だてらに」「女は子育て、家事こそが仕事」という家族や世間の壁、
②「母」「妻」を優遇する税制や家庭内無償労働を美化され、
非正規労働などの補助的労働により経済的自立ができていないという壁
③小選挙区・単記制度の「女性や若者が選ばれにくい」選挙制度の壁
④「女が政治?」「政治って不潔、怖い」と尻込みしてしまう女性自身の壁
の4つの壁がある、とは嘉田さんの弁。
そう思うのは、それなりの年齢の女性だけかもしれません。
若い女性が、「若いから、女性だから」「議員になることがゴール」と
立候補をして選ばれるケースも最近では多く見られます。
どういう理由であっても、女性議員が増えることは喜ばしいです。
女性だからといって、しっかりとした問題意識を持っている人ばかりではありません。
保育所建設に反対する女性議員もいますし、3歳児神話を確信している人もいます。
自分は議員になったのだから他の人も自分で頑張れば、と自分さえよければ、の人も。
そういう意見も含めて、多様な意見を持つ女性議員が増えていけば、
「今だけ、経済だけ」という政治から「未来へ、平和・環境も」という政治になっていくのでは、
と願っています。
シンポジウムの最後、嘉田元滋賀県知事の主催した「未来政治塾」の受講者でしたよ、
とお伝えすると、喜んで一緒に写真に収まってくださいました。