7月28、29日と総務政策常任委員会9名と事務局1名の計10名で視察に行ってきました。行き先は、東京都江戸川区と神奈川県大和市です。
江戸川区の視察目的は、総務省の指導で今後伊丹市でも導入されることになる「新公会計制度」についてでした。現在の市の会計は、単式簿記といわれるもので、お小遣い帳のようなもの、と言えばわかりやすいでしょうか?いただいた税金や国県からの補助金が「入り」となり、それを何に使ったか順々「出」に記帳していくというもの。それを、企業が普通に採用している「複式簿記」に変え、各財務諸表を作成するやり方に変えます。江戸川区では、今年導入したばかりですが、導入には2年程度の準備期間が必要です。その準備に、どれくらいコストがかかったか、気を付けたポイントや先進導入自治体である東京都からのヘルプはあったのか、などを勉強しました。
神奈川県大和市では、「スタンドパイプ式消火資機材」を見学。発生が予想される大地震では、市内各地で大規模火災が起こり消防車がかけつけることもできないだろう、と。その時に、市民が近くにある消火栓から直接消火活動ができるようにと、配置している道具です。消防車に積んでいるもののミニ版です。
(大和市消防署の職員さん)
このタイプのものとは別に箱に入ったタイプのものもあり、市内の自治防災組織やコンビニ、駅などに合わせて229台が配置されています。消火機材ではありませんが、AEDも市内学校・園、公共施設、駅、コンビニに合わせて約260台が設置されているそうです。コンビニへは、全額市負担で、設置をお願いする形になっています。消火資機材については、今までに使用されたことはないということ。AEDの実績は聞き忘れました。いずれにしても、市負担で機材を配置することには異論もあるでしょうが、配置が大きな啓発になっていることは確かです。啓発だけでなく、いざという時に使えるような、平常からの訓練や呼びかけが必要だと感じました。
江戸川区さん、大和市さん、暑い中の視察受け入れに感謝いたします。公費を使っての視察です。今後の委員会でも、これらのテーマについて議論し、市政に生かしてまいります。