全国市議会議長会は、5月26日「標準市議会会議規則」を改正して、女性議員が出産で本会議や委員会を欠席できるようにしました。
これまで、欠席が認められたのは「病気などの事故」で、出産もモチロン欠席が認められてはいたのですが、出産が「事故」といわれると、ちょっと複雑な心境ではありました。
伊丹市議会では、現職議員が出産されたのは現議長が1期目の時が初めてだったと思います。彼女は、二人目の子どもが欲しかったのですが、本会議や委員会を欠席して「市民の代表としての職務を果たせない」のは選んでくれた人に申し訳ない、と7~8月に出産できるように計画的に考えて実行されました。同僚の私を始め、皆が祝福し、彼女と子どもさんのことを気遣いました。ただ、すべての女性が計画的に妊娠出産できるとは限らないわけで、きちんと「出産」が欠席の理由と認められることで、議員になったけれども子どもを産むのは難しい、と思わなくてもよくなります。
この規則が今まで改正されずに来た理由は、議員といえば男性かおばさんが中心だったということでしょう。だから、改正する必要性を感じなかったのです。スミマセン、私も気付きませんでした。伊丹市議会でも20代の女性議員が誕生しています。どんな人でも議員になれるようになった、女性でも若くても、頑張ってくれる人なら応援したい、という市民の思いが強くなったのです。素晴らしいことです。
伊丹市議会の規則も、まだ「事故」のままです。近いうちに改正したいと思います。ところで、男性議員の「育休」はどうしましょう?