(昨年11月4日の奈良、談山神社の紅葉、今年は、どうでしょうか?)
大阪都構想案が大阪市議会で否決され、市長さんや維新の議員さんたちは真の市民の声が聞きたいと、住民投票を望んでいる、らしいです。議会で賛成討論をされた維新の議員さんの発言にこんなのがありました。
「現在の議会を構成する自民、公明、民主系、高さんの統一選での(有権者に占める)得票率は32%。(中略)住民に最終判断をゆだねるべきだ」
議会制度は、すべての住民が話し合いに参加するわけにはいかないから、代表を選んで話し合ってもらう、というものであるはず。その選ばれた議員が住民みんなで投票して決めよう、と言っています。これって、選ばれた自分をさておいて、議会制民主主義より直接民主主義のほうがいいのだ、と言っているようなものです。
ここで、私が気になったのは、民主主義のあり方ではなく、32%という数字。私、数字が好きなんです。何パーセント、とか上がったとか下がったとか。そこで調べてみました(ヒマ人だと思われてますよね)。
大阪市の選挙人名簿登録数、つまり有権者は、今年の10月31日で2,146,766人です。
2011年の統一地方選挙での各党(会派)の議員の得票数は、
大阪維新の会大阪市会議員団(31人) 合計269,209票
公明党大阪市会議員団(19人) 合計216,375票
自由民主党大阪市会議員団(18人) 合計157,531票
OSAKAみらい大阪市会議員団(民主系)(9人) 合計 61,674票
日本共産党大阪市会議員団(8人) 合計 59,851票
無所属大阪市会議員団(1人) 12,228票
当選時に維新の会でも、現在は別の会派に居る人は、今の会派で計算しています。また、補欠選挙で当選した維新の会の議員さんの得票数はカウントせずに、前に市会議員だった人の得票数を計算しました。
維新の会以外の会派の合計得票数は507,659票となり、有権者数で割り戻すと、得票率は23.6%となります。32%にはなりません。数字は選挙管理委員会のものを用いましたし、計算もエクセルにお任せなので、間違ってはいないと思いますが。もしや、敵に塩を贈ったのでしょうか?
方や、維新の会の得票数は、269,209票ですから、12.5%にとどまります。
もう少し数字で遊んでみると、昨年の市長選挙の現職市長の得票数は、377,472票でしたので、有権者に占める得票率は17.5%ということになります。
住民投票になったら、どんな数字が出るのでしょうか?大阪市民の皆さんは、どう判断されるのでしょうか?