ちょっと前の事になりますが、残っていた18きっぷを消化するために紀伊半島一周にチャレンジしました。
伊丹→大阪→和歌山→御坊→紀伊田辺→新宮→多気→亀山→柘植→草津→尼崎→伊丹
というルートがぐるっと一周になります。亀山から伊丹までは先日の帰省のときに通ったので、今回は伊勢からは、時間の都合もあって、近鉄を使いました。
あたりまえのことですが、都市部から離れれば離れるほど電車の本数が減ります。
伊丹駅では大阪方面行きは日曜日の10時台には12本出ています。大阪から和歌山行きは、紀州路快速が1時間に4本出ています。それが、和歌山から御坊行きは1時間に2本になり、御坊から紀伊田辺行きも1時間に1本となってしまいます。紀伊田辺から新宮行きは、普通電車は3時間に1本、ただし特急は1時間に1本走っています。
電車の本数が減る駅は閑散とし、自販機する無い駅もあります。駅前もシャッター通りとなってお弁当を買う店など、どこにも見当たりません。電車よりも車を使う人が増え、大きな道路沿いには店舗が貼りついているのでしょう。
国鉄は車社会の到来によって電車を使う人が減って赤字となったので、より経営しやすいように分割して民営化されました。その結果、利益の出ない地方路線は、運行本数が減ったり、3セクになったり廃線になったりして、その地域の人たちの不便につながりました。不便になると、車を使う、車を使うと電車に乗らないので、さらに運行本数が減って不便になる、すると若い人は都会に出ていく、人口が減る、過疎化が進むという不の連鎖が起きてしまいます。
第2次安倍内閣の発足で地方創生大臣が新たにできました。大臣となった石破氏は全国一人口の少ない鳥取県出身です。地方の過疎化を身をもって実感しているのではないでしょうか?具体的にどんなことをやってくれるのかはわかりませんが、ぜひ地方創生に鉄道を生かして欲しいと思います。
18きっぱーの勝手な願いですが。