8月の終わりとともに、セミの声もぱったりと聞かれなくなりました。この夏、蝉の鳴き声が特に大きく感じられませんでしたか?それも、クマゼミの声が。
セミ、といえば、電信柱にしがみついて、ミーンミーン、とやるのが、罰ゲームでもあるように、アブラゼミが代表選手でした。あの、地味な茶色いアブラゼミです。でも、最近のセミの鳴き声はシャーシャーというクマゼミの声ばかり。アブラゼミはどこへ行ってしまったのでしょう?
セミが増えた理由としとては、少子化や子どもの遊びが変わって、蝉取りをする子どもが減ったから、と言われています。そして、クマゼミが増えたり理由としては、温暖化で日本は亜熱帯になり、その気候帯に適したクマゼミが爆発的に増えた、とされているようです。たしかに、日本の夏は暑くなりました。気象庁の発表では、この30年間に約0.6度年平均気温が上昇し、高温となる日も増えているということですが、0.6度で温帯から亜熱帯へ変化するものなのでしょうか?
あれこれ調べてみると、クマゼミが増えた理由はほかにもいろいろと考えられるようです。
・野鳥(カラス?)が増えて、柔らかいアブラゼミがたくさん餌となったから。
・公園の植樹がアブラゼミよりもクマゼミの好む木になったから
そして、今年のニュースでは、
・硬い土地では体の硬いクマゼミのほうが羽化しやすく、クマゼミばかりが成虫になった
といものもありました。木々が生い茂る場所では、落ち葉が腐葉土となり、土地もふかふかしてアブラゼミも羽化しやすいから、アブラゼミもたくさんいる。一方、都会の街路樹や公園では落ち葉は掃き清められて、木の下の地面はカチカチなので、クマゼミが多く羽化する、らしいです。
いずれも、ニュースやネットで見たもので、ふーん、そうなんだという程度の理解なので、何の根拠を示すことはできません。ただ、朝っぱらから鳴き出すクマゼミの声がうるさかった、という実感だけです。
もうコオロギの声がしています。あしたから、9月。気持ちを引き締めて頑張ります!